2011年12月29日

隙間時間オンセの会『巨人族の逆襲』第9回:目次

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでいない方はリンク先にはいらっしゃらないほうがよいと思います。


というわけで第9回のプレイレポートです。
10月29日:22:50〜25:00
第4章・第2場

今回は2時間ちょっとということもあり、1遭遇のみ。
なので、レポートも本文は1エントリのみです。

前口上
第9回

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『巨人族の逆襲』第9回

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。


























 (語り手は再び代わってミルタである。なお、先程のエルフの司祭とこちらのエラドリンの魔術師は、互いに言いたいような出放題を言っているが、それぞれは相手の手記の内容を知らない)

 さて。
 大蜥蜴をぴくりとも動かさずに斬って捨て、丘巨人の兵士たちをうめき声ひとつ上げさせずに物言わぬ肉の山とし、血の臭いに驚いて垂れ幕の向こうから駆け出してきた巨人の呪い師の振り上げた拳がうち下ろされる前に斧を浴びせ倒し、ひとしきり周囲を改めてから私たちは次にどう進むべきか考えた。

 部屋の三方に扉がある。一番大きい両開きの扉には鍵がかかっている。
 オーケストラとザンギエフが扉の向こうの音をうかがい、両開きの扉の後ろに巨人共がうろついていると告げた。それとごぼごぼと何かの沸き立つ音。いかにも剣呑だ。が、なるべく多くの巨人共を切り崩したい私たちにとってはこの扉の向こうこそ進むべき道。

 「どれ、わしが」
 ザンギエフが言い、扉めがけて大戦斧を振りかぶったとき、私はふと気づいてドワーフ殿を止めた。

 「どなたか、他の二つの扉を塞いでくださいませ。ああ、その部屋の隅の火鉢、それがいい。万が一扉の向こうに何者かがいて押し入ってきても、足止めはしてくれるでしょう」
 「なに、立てこもるのか、しかし」
 「まさか」

 言って、私は微かに笑い、魔法の背負袋のなかから巻物を1本、そして光り輝く魔法結晶(レシディウム)を取り出した。いずれも絶対図書館の死霊術師のもとより貰い受けてきたもの。壁抜けの儀式を執行し、巨人共の虚をつくつもり。

 「扉が見張られていようというときに、扉からわざわざ行くほど親切でなくともよいでしょう。壁に通路を開きます。どこから出れば一番驚いていただけるかしら」

 ああ、そいつは賢い、とアシュレイが言い、ザンギエフとオーケストラの2人も武器を構えた。パラディグーム卿は火鉢を扉の前に移し終えてしまうと、槍を構えて殿を務める。私が声低く儀式の文言を唱え終えると、大扉の向こうとこちらを隔てる壁に、ちょうど人ひとりが通れるくらいの穴が音も無く開いた。

 ザンギエフがまっさきに穴に飛び込む。続いてアシュレイ、オーケストラ。私は壁のこちら側にとどまる。パラディグーム卿も壁をくぐりかけ、そしてやはり留まる。火鉢で抑えた扉が開いて巨人共が押し入ってきたなら、私ひとりではひとたまりもない。

 壁の裂け目越しに、巨大な体が身じろぐのが見えた。そしてその奥にごぼごぼと煮えたぎる炎の池。それからすっとんきょうな悲鳴が上がる。
 無理もない、扉が開くならともかく、壁が裂けるなどあの図体ばかりの連中は考えたこともあるまい。ザンギエフが目の前の巨人に飛びかかり、いきなり脳天に大戦斧を叩きつけた。アシュレイの雷の剣が唸る。巨人のほとんどはもはや見慣れた丘巨人だが、巨大な岩塊が人の形をとったがごときあれは、あれが大地の巨人というものか。ああ、わしも行ったものかとパラディグーム卿が覗き込むが、何、危なげなく巨人共は叩きのめされていく。私も壁越しに魔法の矢を叩き込む。

 と。

 「危ない、その炉の中は」
 オーケストラが鋭く警告の叫びを挙げた。
 「ただの火の池ではない。火精が潜んでいます。火の力も毒の力も届かぬ炎の精霊、近づけば肉は焦げ、骨は弾けるという」
 「たかが炎に強いだけだろう。見かけによらず雷にも耐え抜くとなればコトだが。オーケストラ、祈ってくれ」
 身の丈を超す大剣を無造作に振り上げ、身軽く炎の池の淵に飛び乗るアシュレイ。通常の間合いで肉薄するなら、我が身を焼くか相手を斬るかとの命のやりとりともなろうが、吹き上げる熱風を裂いて大剣の切っ先が火精の芯を切り裂き、刃を振るうアシュレイは熱気の届かぬはるか先。

 魔法で捻じ曲げた壁の構造が、ゆっくりともとに戻り始める前に、勝負は決した。
 山のような骸がごろごろと転がる部屋に、私、そしてパラディグーム卿は足を踏み入れた。
 卿の背後で、ゆっくりと壁が閉じた。


このシーンのうらがわ。
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『巨人族の逆襲』第9回:前口上とデルヴについて

てなわけで、遊んでからだいぶ間が空いちゃったシリーズ、しばらく続きます。
第9回、遊んできました。

実際に遊んだのは2011年10月29日。前回から1ヶ月近く経っています。本来なら2週に1度遊ぼう、というはずだったのですが、DMの都合がつかなかったり、PL複数の出張が重なっていたり……

でも、間が空いてしまうのはもったいない。

というわけで、レポートには書いていませんが、私たち、実は結構遊んでいます。幸いDM出来る人は他にもいるので(というか、オンセの会自体、最初は現オーケストラPLが“オンセやろう!”と言って始まったものだったりします)、D16氏がNGなとき、定期開催日ではないけどそれなりに遊びたい人がいるときは、別DMにてオンセ。

とはいえ、巨人族シナリオはPLが触るわけにはいかないので、

「巨人族の信仰から世界を守る西域の堅塞にも短い夜が訪れる。
 今宵の見張りを○○(その日いなかった人)に任せ、横になった君たちは、ふと自分たちが見知らぬ場所にいるのに気がついた……」

まあ、もうこれでわかる、夢オチ設定で、デルヴを遊ぶのです。
場合によっては、デルヴで新キャラの性能や他のキャラとの相性を確かめたり、逆に“ちょっとこれやってみたかったんだー”というキャラを作って遊んでみたり。

やっぱり、間が空くと何かと寂しいし、遊べると思ってとっといた時間がもったいないですもんね。

……というわけで、デルヴを遊びつつ集まれる日を待って、1ヵ月目にしてようやく第9回です。
posted by たきのはら at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月26日

隙間時間オンセの会『巨人族の逆襲』第8回:目次

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでいない方はリンク先にはいらっしゃらないほうがよいと思います。


というわけで、第8回のプレイレポートです。
9月24日(土)22:30〜25:30

第4章・第1場。
今回のレポートは、オーケストラのPLさんの文章を転載させていただいたもの、+私の“うらがわ”でお届けしております。


前口上
その1
その2

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『巨人族の逆襲』第8回:その2

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。
























煙突を下った先にはとんでもないものがいた。レイジ・ドレイク、これは読んで字のごとく
嚇怒する竜種の大蜥蜴である。怒ると宙を飛んで4つの手足を8つに使い、あわれな犠牲を
めちゃくちゃに殴りかつ切り刻む。私も見るのははじめてだ。

大変に恐れた我々は5人のうでを10に使って竜が跳ねる前に残骸にした。

まずドワーフの筋肉達磨、ザンギエフが獣のようにおめくと大斧を奴の鱗に叩き込んだ。
旧帝国防衛の生体改造兵士の生き残り、アシュレイの姿が紫電のように煌めくと剣に宿った
雷が一瞬のうちにまさしく三度竜の鱗を焼いた。
放浪の騎士パラディグーム卿が槍を振るって敵を引き付け合図をすると一度は下りた
ザンギエフの斧が再び上がってするりとそこに付け込む。

そしてもちろん私も、祈りを以て彼らを支える。

ザンギの教導師、平和の使者なるドワーフの勇者ガーリン殿から手解きを受けた悔恨の祈りで
ある。この祈りによる叱責を受けた敵は自ら行いを恥じ、受ける痛みは倍化し、意識は混迷に
陥るという、畜生に効くのが不思議なばかりの強力な祈りである。
あわれ蜥蜴は一跳ねもせぬ間に動かぬ骸となり、我々は行き掛けの駄賃とばかり丘巨人2体と
投石兵、妖術師を片付けた。
ミルタの雷が巨人を撃ち、我が凶星占いの助力とパラディグーム卿の支援を得て、
ザンギの、巌のように筋肉のみっちり詰まった肉弾がピンボールのごとく跳ね回った後に、
立っている敵の姿はなかった。

電撃戦とはかくありたいものよ、とわたしがほれぼれと思ったそのときである。

不思議な感覚が体を満たし、わたしは我が信仰の道の主の存在をかつてなく近く感じた。
そしてわたしには分かった。寺院を出て後、戦いの中、ガーリン殿の手解きで身に付けた
かの悔恨の呪文は、私の進むべき道ではない。いつのまにかその祈りは忘却の彼方へと去り、
我が嵐の神の信徒の進むべき道として嵐の咆哮の祈りが自然と心に浮かんだ。
そして悔恨の祈りを当てるために修練した正確さの感覚が失せ、代わりに雷の痛みを倍加する
祈りの技が身に付いていた。

わたしは知らず涙を流していた。神性が一介の修行者に介入し、道の過りを正されたのだ。
私に神はいまだ見えない。しかし神には私が見えている。

月光よ月光、お前なら分かるか。

我らの道は単なる技術ではない。師から弟子へ伝えられる技以外に、ある確かなる存在が、
我らを見守っているのだ。わたしはそれを証された。来るもの、去るものは限りなく絶え間ないが、
お前がまだわたしと同じ祈りを祈る限り、我らは同じ神に抱かれる同胞なのだ。
たとえ道を違えても。

月光よ月光。わたしがお前を憎んでいないことは知っているだろう。

あのときのわたしは牙を向いた相手を撃つ。それだけの自動的な存在だった。
そしてお前も、わたしを憎んでいないことを知っている。そう思っていた、愚かなことに。
そうだ、お前はわたしを憎んではいなかった。わたしがお前を蘇らせるまでは。

お前がいずれ叛くことは分かっていた。
娘一人、この心握門の扉を叩くにはそれなりの縁があり目的がある。
人生に果たすべき目的を抱えた瞳が、智恵を以て力に対抗する武門を、決意を以て潜ったのだ。

お前の私たちへの敬愛と友情は本物だった。ただお前の目的に邪魔となった以上、
排除することにした、それだけのこと。
ためらわなかった訳でもない、でも決断した、それも知っていたよ、わたしたちは。
だからわたしたちはその決断を尊重し、ただ全力で挑戦に応じればよかった。

最後にお前は二つだけ聞いたな。
なぜわたしを蘇らせたのかと。次になぜわたしだけ蘇らせたのかと。
わたしは正直に答えた。お前はなにもいわず振り返らずに去っていった。


あのとき、お前を蘇生させろとわたしに説いたのはインフィニティだ。
わたしは無駄になるのではと危惧していた。
お前は配下を全滅させて一人おめおめと生き長らえる女でないと。
インフィニティはいった。お姉さま、あなたは月光姉様の宿願を軽く見てらっしゃいますと。
その通り、お前は死なせた仲間を置いて一人去っていった。
そのときはインフィニティの洞察が優ったと思った。

違う、違うのだ。

お前はのうのうと生きていたくはなかったはずだ。だが蘇った以上、宿願を置いて
自決するわけにはいかない。お前の使命は自決を許さず、お前の高潔さは一人生き長らえた
恥を責め続ける。お前はわたしを怨んだはずだ。あれがお前が宿願から解放される
唯一のチャンスだったかもしれないのだ。
許しておくれ月光、わたしは愚かだった。

あの後お前の話は一切聞かない。だから、お前がいまどうしているかは知らない。
宿願を果たしていまは穏やかに暮らしているか、叶わぬ願いに向けてなおも屍山血河を
築いているか。
前者であれかしと願う。だがもし後者だとしたら。
次に巡り会うことがあれば、お前の敵としてであれ、味方としてであれ、今度こそお前の宿願を
終わらせてあげる手伝いをしよう。
それがわたしの、お前に対する償いだ。

月光よ月光。

いま懐かしく思い出す。お前と、インフィニティと三人で駆けた日々を。
お前が入門した日の思い詰めた瞳を。修行中の、皮肉に笑う口許を。
唇を噛み締めて去った日の後ろ姿を。

月光よ。出す宛もないこの手紙、もし始源の巨人の砦から生きてもどれたら、どうしようか。

この身が巨人の砦で果てれば、字の読めぬ巨人共のこと、この書付は鼻紙にでもなるだろう。
生きて戻っても、お前の消息は知れない。同門の巡礼にでも託そうか、もし月光という名の娘が、
いまでも我が心握門の戦司祭の中にあれば、この手紙を渡してくれと。
それともわれら三人の修行した、あの寺院の書庫にでもそっと忍び込ませようか。
宿願を果たしたお前が、いつか懐かしく訪れることを夢見て。

月光よ。


このレポートのうらがわ
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『巨人族の逆襲』第8回:その1

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。


























 さて。
 守ってばかりいても巨人どもは後から後から湧いてくる。討って出て数マイル先の岩山に構えた丘巨人の陣を切り崩して欲しい、そうすれば戦局はひとまず落ち着くだろうとオバナーは言った。それで、準備を整えて出かけることにした。

 武器や防具を整え、様々な道具を整え。まず、魔法の地図を2枚――1枚はまだ見ぬ大地の大まかな姿を一面に描き出し、もう1枚は一度この目で見た地の有様を事細かに映し出す。それを1冊に綴り、いくらでも物の入る魔法の鞄も抱えて――何しろ行先は巨人どもの本拠地だ。今後の軍資金を回収するにも随分と良かろう。

 そうして私たちは出かけた。
 では、ここからしばらく、我らが従軍司祭、コード宗麗治派心握門のオーケストラに筆を譲ろう。
 
*****☆*****☆*****☆*****☆*****☆*****☆*****☆*****

月光よ月光。伝えたいことがあるのだ。聞いておくれ。

我に叛き、一度はこの手でぶち殺したお前だが、インフィニティを失い、
寺院を出て久しい私にはこの興奮を伝えるべき相手をお前しか思い付かない。
どうせお前の手に渡ることなどない手紙だ、許しておくれ。


順を追って話そう。

私は今、世界の果て、忘れられた堅塞にいる。

そこは元素界の侵入を防ぐ現界の砦で、かつて銀のマントを羽織った英雄たちが
世界を守り通し、数々の英雄譚の生まれた地という。
しかしいまはわずかにウォーフォージドのポンコツと夢見がちな虎娘の二人だけが、
伝説の残滓を語り継ぐ夢の跡にすぎない。はずだった。

「勝った後に気を付けろ。勝った方は忘れても敗けた方は忘れはしない。」
我が寺院で、お前も共に習ったろう。
追い返した方は終わったつもりでいても追い返された方は諦めてはいなかった。
まして寿命などない元素界のやつらだ。
世界はいつしか忘れてしまったが、奴等は延々と襲い続けて、砦は延々と守り続ける
定めにあり、我々はその助けをしなければならないのだった。
そしていま巨人どもと精霊どもがこの世界を蹂躙しているのは、我々がそのことを忘れた報いだ。

私はいまは西域の堅塞に程近い別の砦にいる。有り体にいってやつらの首魁の一人、
地震と呼ばれる始源の巨人の眠る敵の城塞の入り口だ。
西域の堅塞を預かるウォーフォージドは体は確かにポンコツだが(なにせ前回の襲撃から
数百年を生きてる)頭はしっかりしており、我々は敵の襲撃を何度か退けた後、
次の防御にはより確実な手段を取ることにした。
つまり敵の前線基地を襲撃し、糧食を焼き払う。さすれば精霊はともかく大喰らいの
巨人たちを長く留めておくことはできないだろう。

敵の首魁の一人がこの地にいるとは最初は知らなかった。
敵の砦に向かう忍び歩きの途上、我々は巨人たちの巡検隊に出会った。
無論我々は彼らを粉砕した。そこで知ったのだ、地震その人がこの砦に来ていることを。
我らは勇躍した。(一部は巡検隊の持っていた金と戦利品に勇躍した。)


巨人の城塞には、エラドリンの女魔法使い、ミルタが道を開いた。
目の前の空間と煙突の中をいきなり繋げたのだ。彼女が当面の研究資金に困ってないのは
世の治安のためによいことだなと思った。
(ふと、彼女が研究資金に困らないのは、魔法を使わない理由ではなく、使った結果である
可能性が頭を過ったのは内緒だ。正義感のつよい娘だが、魔法使いが自身の研究に向かう
ときの倫理は、普段の人間性とは切り離して考える必要があることを、わたしは学んでいる。)


このシーンのうらがわ
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2011年09月26日

『巨人族の逆襲』第8回:前口上と時短について

 というわけで『巨人族の逆襲』第8回、遊んできました。
 
 家族がいるのに休日昼間をまるまる潰すわけにはいかない……ということで、土曜夜に始めたオンセですが、実は前回(というか第7回と今回の間に遊んだデルヴ)で、とうとう遊び仲間のご家族からクレームがついてしまいました。

 ……そりゃ、お子さんの運動会の前夜に夜中2時近くまで遊んでればね……
 どうしましょう、まずいようなら切り上げますよって言ったのに、ご本人が「この敵まで倒したら」とか言うんだもん……

 と、人のせいにするのはみっともない。でも、TRPGてのは途中で打ち切りたくなくなっちゃう遊びだし、興が乗ってくればつい「きりのいいところまで」となりがち。プレイスペースを借りて遊んでて閉店/終了時間になるとか物理的に遊べなくなるならともかく、なんとか引き延ばせそうだとつい引き延ばしてしまったり……

 いや、これはまずいだろう。
 だいたい、生活に支障をきたさないように細くとも長く遊び続けられるように“隙間時間で”オンセする会なのに、これじゃダメダメだ。

 というわけで、みんなして時短のためのあれこれを徹底することにしました。

PL側で気をつけるところ:
1.チャットパレットを充実させる
(現在はどどんとふ使用でセッションしてるんですが、チャットパレットをきちんと準備しておけば、クリックひとつで“何をするか”“どういうことがおきるか”がチャット欄に書き込めるので便利。書きこまれていれば聞き間違いとかもないし処理ミスも防げるしね)

2.他人の手番にやることを決める
(オフラインセッションでも重要だけど、オンラインだと周囲の状況がわかりにくい&脇で相談とかしにくいぶん、余計重要)

3.ステータス管理役を一元化する
(一元化というよりは、敵のHPを明示する役とか、敵のステータスを明示する役とか、自分のPCのHPやステータスに影響があったらすぐに反映させるとか、とにかく全員がセッション運営のための作業を分担して、DMがひとりでモンスターのステータス管理で手いっぱいになったりとかしないようにする)

4.Skypeの調子を整える
(セッション前に調整しておく。セッション始めてから“あれ、なんか今日、調子悪い?”とかなると、そこだけで1時間とかふっとぶので)

5.事前に相談できることは事前に
(買い物の相談とかは事前に掲示板である程度進めておいて、セッション開始時に確認&最終決定。ついでにPT資産の管理とかも一元化して明示しておくとわかりやすい)

6.いっぱいダメージを出す
(なのでDMはアイテムをいっぱい出すように)

DMからの提案:

a.時間になったら戦闘を切り上げる
(終了予定時刻30分前になっても戦闘が終わっていない場合、勝ちが見えているならその戦闘は勝利したことにして、全員回復力を1減らす。勝ちが見えていないなら、その戦闘は辛勝したことにして、全員回復力を3減らす)

b.防御値公開
(敵の能力が判明したときには、防御値も後悔する→攻撃がヒットしたかどうかDMに聞く手間が省け、すぐにダメージダイスが振れる)

……6はともかくとして、1〜5をそれなりに気をつけ、bを実行した結果、買い物の相談の確認、状況説明込みのロールプレイパート、技能チャレンジひとつ、戦闘遭遇ふたつ、もちろんあれこれ妄言も山ほど……で、aの戦闘切り上げ処理が行なわれることもなく、セッション終了後の記録等の処理まで済ませて22:30〜25:30の3時間。

うん、やればできるもんです。
というわけで、ご家族から苦情が出るメンバーを出すことなく今後もずっとプレイできますように……^^;;;

posted by たきのはら at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

隙間時間オンセの会『巨人族の逆襲』第7回:目次

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでいない方はリンク先にはいらっしゃらないほうがよいと思います。


というわけで、第7回のプレイレポートです。
9月3日(土)23:00〜26:30程度

第3章・第2場……になるのかな?
今回は私のSkypeの調子が死ぬほど悪く、それもあって開始が遅れたり進行が滞ったり。遭遇そのものはそんなにもたついた感じはなかったはずなのに、気がつくと3時間半が経過していたとか何とか。遭遇はひとつだけだったのになあ。


前口上
その1
その2

posted by たきのはら at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ・目次 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『巨人族の逆襲』第7回:その2

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。


























 でかぶつどもの足が半ば固まったと見るや、地上の面々は一斉に展開した。ウルリクとパラディグーム卿はそのままクモトカゲを相手取り、オーケストラは丘巨人の相手をしながら仲間の様子を気遣い、そうしてザンギエフはさっきから小うるさい土精の術師のもとへ。生かしておくと地面を泥の海に変えたり土くれを噴水のように吹き上げて叩きつけてきたりと厄介で仕方がないのだ。

 泥の波に煽られながらザンギエフが大斧を振り回しているのを、何か手助けができぬものかと見遣っていると、突然ウルリクのうめき声が聞こえた。あわててそちらを振り向くと、なんとビーヒアがパラディグーム卿をつかみあげ、ひょいとばかりに口に放り込むところ。確かにトカゲどもの足は止めたが手や口を止めるわけにはいかなかったのが災いしたか、それともクモトカゲの大口に比べれば人の身体はいかにも小さく、噛み砕かれることもなく喉の奥に落ちていったのが幸いか。

 放っては置けぬとばかりにザンギエフ、オーケストラと二人がかりで――しかしクモトカゲではなくとりあえずは目の前の術師を滅多打ちにする。ウルリクはビーヒアの腹に一撃を叩き込む。術師が片付いて少しばかり戦場の足場がよくなったところで、卿がビーヒアの牙の間をこじ開けるようにして這いだしてくる。鎧が幾分溶けているように見えるが、まあ、大事ないだろう。でかぶつどもの足は相変わらずのたくたと遅いので、心ばかりの嫌がらせをする。丘巨人とクモトカゲの足もとに、如何な巨体でも飲み込みそうな穴が突然ぽかりと口をあける――が、これは敵にしか見えぬ幻。だが、穴がそこにあると思いこんでしまったものは、平坦な地面を恐れて大回りをする羽目になり、あるいはうっかり踏み込めばそのまま空を踏んだかのように倒れるのだ。

 ころりと騙された丘巨人とクモトカゲ、ただでさえ遅い足をひきずりながらずるずると穴の縁を回り込む。いい気味だ、さっさと殴り殺されてしまえと思っていたら、そうは問屋が下ろさないらしい、ビーヒアはもう一度手を伸ばし、手近にいた人間を――つまり牙の間から抜け出したばかりのパラディグーム卿をごくりと飲み込んだ。

 が。

 突然ビーヒアの喉のあたりで、なにやら妖しい光がほとばしるのが、鱗だらけの皮膚を透かしてはっきりと見えた。
 ――妖法誘蛾光。貴様はこの槍の光から逃れられぬぞ。見えずともこの光に触れた以上、貴様の腹は痛み手足は萎え、ほれ、逃げようとも自分の腹の中身からは逃れられまい

 何ということか、卿がビーヒアの腹の中で槍を掲げると、槍の穂先から放たれた光がそのままビーヒアの肉を焼く。どうやらまずいものを飲み込んでしまったと悟ったビーヒアは、何とか卿を吐き出そうとするが

 ――おお、吐き出されてなぞ、やるものか

 ひくひくと痙攣する喉に、卿は両手両足をつっぱり槍を突き立てて出ていこうとしない。となるとビーヒアは前足で喉をかきむしり残る足で腹を押さえのたうち回るばかり。苦し紛れに手近のザンギエフやウルリクをはたき倒そうとするが、光に焼かれた手足では大した力もなく、

 「おお、可哀想に、食ったものが悪かったなあ」

 半ば笑い混じりの声で言いながら打ちかかる他の面々。ここだけの話、私なぞ誰も見ていないのをいいことに城壁の上で笑い転げていたのだが、それがバレてしまうと人格を疑われるのでこれは厳に伏せねばならない。ともあれ最終的にビーヒアは腹を押さえたままウルリクに引き裂かれ、それを見たザンギエフは「可哀想に、腹を下して死ぬとはなあ」などと宣うたものである。

 そうして残ったのは丘巨人一匹。
 やぶれかぶれになって殴りかかるところへ、ちょうど魔法障壁の修理が完成した。アシュレイがひどく満足げな顔をしてやってくると

 「あれ、撃っていい?」

 と尋ねて寄越した。なんでも魔法障壁の修理ついでに大砲のような装置も組み込んだらしい。ええ、どうぞと言うまでもなく既に瀕死だった丘巨人は吹き飛び。

 そうして私たちは防衛都市の綻びを繕い終えたわけだが、しかしこうやってただ守りを固めてばかりいても仕方がない。巨人族を追い返さねばならぬ以上は――

 「討って出てください。今、アージェントの前に陣を構えているのは侵攻軍の中でも相当の勢力を誇る一団。これを討ち払えば戦局はひとまず落ち着きましょう」

 そう、オバナーは言ったのだった。




文章がごたつくので書かなかったこと。
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2011年09月21日

『巨人族の逆襲』第7回:その1

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。



























 門前の空挺部隊を追い払ったのでひとまずは安心だろう、と思った。
 が、私たちが趣味の偏りすぎた死霊術師と殴り合っている間にアージェントの魔法障壁が蒙った被害は思ったよりも大きいもののようだった。ガーディアンズ・タワーに戻るとオバナーは塔の床中を螺子と部品と金属のコードだらけにしながら、あと一箇所、城塞の表玄関たる正門の障壁が完全に破られており、城壁と門がむき出しになっているのだと叫んだ。

 そこで正門に急行すると、そこにいたのは丘巨人に土精の術師、それにまだ若くて暴れ盛りのビーヒア、通称クモトカゲであった。ビーヒアは蜘蛛というよりは百足とドラゴンが混ざったような、爬虫類とも巨大な蟲ともつかぬ生物なのだが、これは雷精を体内に宿しており、電撃を喰らわしても蛙の面に水をかけたほどにも感じない。そいつが門前にとぐろをまいているのを見た瞬間、アシュレイは「なんだ、これでは私の出番はないではないか」と不満げに言って立ち去ってしまった。それなら塔でオバナーの手伝いをして魔法障壁の修復に当たったほうが役に立つという。

 そんなわけで門前に残ったのはザンギエフとパラディグーム卿、オーケストラとウルリク、そして私。でかぶつどもは今にも門をぶちやぶらんと突っ込んできそうな勢いだ。無理に倒す必要はない、とオバナーは言った。魔法障壁発生装置の修理を終え、障壁に空いた穴を新たに紡ぎだされた力場が完全に塞いでしまうまで、連中を城塞の外に食い止めて置ければいい。

 空挺部隊のときと同じく、私は城壁の上に上り、残りの四人は打って出ることになった。私ばかり敵から遠く離れていてなにやら申し訳ないようでもあるが、とはいえ魔術師の肉体は脆い。下手に荒事に立ち混じって死にでもしたらかえって足手まといになるのも事実。
 というわけで私は最初から最後まで、銃眼の影から戦場を見渡していたのである。

 もちろん油断はできない。こちらが奴らを見、奴らに魔法をたたきつけられるのであれば、奴らも私を見、私に魔法や炎や矢弾や岩塊をあびせかけられるのだ。



 とはいえ、最初の一手はこちらが取った。
 まず私が雷避けの呪いを紡いで全員に守りを施す。
 次にウルリクが、でかぶつどもの足を止めるぞと叫びざま、オーケストラが開いた門から飛び出していく。
 その拳が丘巨人とビーヒアに一撃ずつ叩きこまれるのを確認して、それから私はおもむろに呪文を唱え、2本の稲妻を叩き出す。
 当然、ビーヒアは何の痛痒も感じないとばかりに鼻を鳴らし……そうして驚愕するのだ。魔法の電撃は痛みを覚えさせることはなくとも確かにその肌を裂き、そうしてそこからはウルリクの放った蛇王憤怒拳の極意、バシリスクの毒が肉を骨を神経を侵していく。痛みさえろくに覚えぬのに、ビーヒアの足は重く固まり、思うようにその身体を前へ進めてはくれないのだった。ましてやただ大きいばかりの丘巨人においてをや。

 

 
 
posted by たきのはら at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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