2011年12月30日

『巨人族の逆襲』第11回:その4

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます




























(ミルタ)
 さて、どうしたものか、と、私は考えていた。
 こちらの岸に付けてきた太鼓持ちとその従者には、壮絶な打ち合いの合間を塗っては魔法の矢を叩き込んではいるが、しかし、さて。

 と思ったとき、すぐ脇でめりめりと大きな音がした。
 橋のたもとでまるで腹でも痛くなったかのようにおめき叫ぶザンギエフめがけて、目に付く限りの家をすっかり叩き壊してしまった巨人共が橋を押しわたってきたのだ。いや、押し渡ろうとしたというべきか。
 一人目の巨人が橋の中ほどまで来て、そして二人目の巨人が橋に足をかけたところで、どうやら古くなっていたらしい橋は、いきなり落ちたのだ。だから巨人をこの橋に踏み込ませようと、ザンギエフは必死の演技をしていたというわけか。賢い戦術というのはなにかはばかられたが、少なくとも橋の上にいたはずの巨人共は、水に落ちたり近くの氷山によじ登ったりと、これはもう戦闘どころではない。

 霜巨人は船乗りだというのに泳ぎができないというわけか、水におちなかった3人はすぐさま岸に取って返し、岸に半ば乗り上げていた舟を海に蹴込むと、凄まじい勢いで私たちのいる岸を目指してきたものである。

 太鼓持ちや従者も気になったが、突然私はよいことを思いついた。
 あとは頼むとわざわざ言うまでもなく、パラディグーム卿は従者巨人を他所へ一歩も退かせず殴り合っている。逡巡しているうちに、目の前で太鼓持ちは死んだ。あとはこの舟の巨人共だ。

 ひと足、ふた足馬を進めると、わたしはおもむろに呪文を唱えた。南の島から漕ぎ寄せてくる巨人共の氷の舟の底から、突然紅蓮の炎が吹き上がった。みるみる溶けてゆく舟から逃げ出そうとする巨人たち。逃げ出そうとするのを再び魔法で縛った。巨人たちは、溶けてゆく舟の中で、岸から10フィートも離れていないところで幻を見ながら死んでゆく運命なのだった。




(オーケストラ)
敵が東西に分かれてきたのが不幸中の幸いだった。

呪術師と護衛は西に、斧使いと戦士は東に船をつけて略奪を
開始する。

護衛の雪嵐は食らったが、バラディグーム卿が護衛を
引き寄せてくれた隙に呪術師は陥した。

護衛も力戦するがミルタの氷避けの魔法でダメージが
激減される。というか減らされてなければどうなっていたか。

東の巨人どもは慌てて西側へ渡ろうとするが重みで橋が落ちる。
一人は脇の氷山を飛び石に伝ってわたろうとし、後の
三人は船で漕ぎ出す。

ここでまたもミルタがやってくれた。
「船に炎の泉を掛けます。氷の船だから溶けますよね?
乗員には船の中心に引き寄せられる幻術を掛けます。
逃げられると思わないように。」

次にウルリクが海の上をすたすた歩き出した。
(この怪人のやることについては、わたしは
なにがあっても驚かないことにしている。)
途中で一度身震いすると近くの敵すべてが殺気に射すくめられ、
足が鈍った。まさにバジリスクの凝視のようだった。
船の動きはますます鈍った。(驚かないぞ。)
「火に弱くなれ」と唱えるや、拳に炎を浮かべて手近の巨人を殴ると、
巨人はその場で大火傷を負った。(驚くものか。)
最後に、背負っていた金のシャベルを取り出し、
氷山を一突きすると見る間に氷山がきれいさっぱり
消え失せた。上に乗っていた巨人は当然氷海に落ちてあっぷ
あっぷしている。(悔しい…、でも…、ビクンビクン。)

ひとしきり不思議な空気が流れたところで
(ウルリクのみなにくわぬ顔で腕組みして愉快愉快と
いっている)、ザンギが恒例の突貫タイムを開始した。
巨人の船に飛び移っての三連撃。だが敵もさるもの、一回では
墜ちない。大斧と火傷で重傷になりながらも重い重い一撃を加える。
そのときザンギの頬に、にやりとそれはそれは凄絶に嬉しげな笑みが
浮かんだ。

…北への準備の際に新調した真新しい籠手を道中それはいとしそうに
さすっていたものである。「これは殴り返しの籠手といってな。
敵に殴られたらその場で殴り返すことができるのじゃ。まっこと、
恨みを永遠に忘れることなき我がドワーフ族にふさわしき籠手じゃ。
これさえあれば記憶の弱まったじいさんドワーフでもうっかり
復讐をし忘れることはないぞ!」

即座に返された四撃めに、巨人の戦士は沈み、斧使いらはその力を
振るうことなく降伏の憂き目となった。
posted by たきのはら at 03:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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