2011年12月30日

『巨人族の逆襲』第10回:その1

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。

























 生き延びた。
 私がこうやって手記を書いているということは、すなわち生き延びたのだ。
 丘巨人の陣の奥底で、巨人族を率いる始原の巨人共のひとり、地震と呼ばれるその“もの”を討って。
 ……とはいえ、私自身は今回の出陣ではかすり傷をいくつか負うたばかりだったのだが、しかし、あの場で私の身に巨人どもの拳が及んでいたとあれば、それはすなわち誰一人生きて人の子の住む地には戻れなくなっているということに等しい。
 それほどの、敵であった。

 ともあれ、この先は、我らが戦司祭、オーケストラに筆を譲ろう。

*****☆*****☆*****☆*****☆*****☆*****☆*****☆*****


月光よ月光。

お前はタイタンというものを見たことがあるか。

私は見た。西域の堅塞にほど近い敵の城塞の奥底で。

そしてその己の体より大きく硬い拳をこの身に受けた。
私はそれと戦い、いま、生き延びてこの手紙を書いている。
だがどうしてかそれが不思議でならない。

偶然の天秤がわずかに傾けば、この身はここになかったかもしれないのだ…。

いまなお我が体をして震わしむるその存在について記すとしよう。

先の戦いの後、我らは城塞の奥へと進んだ。途中のことは省こう。
所詮、我らは、拠って守るより押し入って破る方がその身に合うというだけのこと。
押し入り、打ち倒し、捕虜の口から次の間の敵を聞く。
我らはこれを手際よく繰り返した。

中央の間にいるのは、丘巨人の戦頭とのことだった。
我らはちと拍子抜けし、さらなる探索を思った。
そこに気の緩みがあったのだろう。私は部屋に押し入ったとき、
一瞥しての罠のチェックを怠った。
汝が慧眼の前にはあらゆる隠し戸は自ら開く、とドワーフさえも讃えた
このわたしとしたことがだ。


雑魚を簡単に退け、巨人の戦頭に詰め寄ったそのとき。
戦頭の細工で床が崩れ落ち、深さ50フィートの奈落が足元に開いた。
わたしはわが神の加護ですんでのところで免れたが、
帝国の人造兵士・雷のアシュレイが穴に落ちた。

その地の底で、アシュレイは見た。大地の巨人の兵士と奇怪な岩の
生物に囲まれて巨大な岩塊が生あるものの如く蠢くのを。
それがアースタイタン、”地震”と呼ばれる始源の巨人であった。

アシュレイは帝国の産み出した兵士の精髄、奇怪というもおろかな
変態的戦闘生物であるので、巨人の戦頭がわたしを殴った瞬間に
「機会攻撃!」と叫んで地下50フィートから自動的に飛び出して
戦頭に殴りかかったが、落ちたのがこの奇怪生物でなければ、
我らは敵のホームグラウンドたる穴蔵に降りての不利な戦いを
強いられたであろう。
(帝国兵士には審美的基準も適用されるらしく、アシュレイは見た目には
 厳しくも可憐な女戦士のように見えるのだが、もちろんわが慧眼は
 そんな外見に騙されて本質を見失ったりはしないのである。)




このシーンのうらがわ。

 オーケストラさんの記録の最初のほう、すなわち手際よく巨人を片付けては次の間の状況を聞き出すあたりでは、私はまだ参加しておりません。きっと後ろを見張っていたのでしょう。

 で、ついに玉座の間へ達したと思ったら、いるのは戦頭だという。え、親玉いないの? と思いつつ、とうとう手品の種が切れたので、巨人さんちで初めて普通に扉から部屋に踏み込んだところ、丘巨人や、もう既に雑魚にしか見えなくなった(実際雑魚だけど)オークがわらわらと。

 で、ちまっこいのはミルタのマジック・ミサイルで片付けつつ戦っていたら、思い切り罠にかかってアシュレイが地下に。

 それがどうやって50フィートの落下を帳消しにしたかは上記の通りですが、ともかくアシュレイはまるで大地そのものはうねり動き出したかのような巨人“地震”の存在を暗闇の中で一度は感じつつ、でもさっさと戻ってきて地上部を片付けたというわけです。
posted by たきのはら at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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