2006年04月19日

『蟻の穴』

ネタバレ注意!!
以下はRPGamer13号掲載のシナリオ『蟻の巣穴に潜り込め』のテストプレイとして遊んだもののレポートです。
今後上記のシナリオを遊ぶ可能性のある方はお読みにならないでください。














 わたしは相棒のオオカミと一緒に丘の間を抜ける細い道を辿っていた。春はまだ浅い。風はようやくぬるんできていたが、空の色は淡く、雲の一叢もやってくればあっという間に灰色に戻ってしまいそうだった。
 目印にと教えられた枝角の丘と鬼睨みの丘の間の道標を過ぎて、もうどれくらい歩いただろう。半マイルも歩けば目的地に着くはずなのだが、警戒しながら歩いているせいか、随分と、遠い。

 人はなにをもってして人をそれと名指すのだろう、と、歩きながら唐突にわたしは思った。わたしを呼びつけた男爵様は、確かにこう仰った。
 「お前ほどに盗賊の技に長けたものならば……」
 失礼な。わたしは人家からものを盗み取ったことなど、生まれてこのかた一度もない。そもそもわたしの財は森にあるものであり、わたしは森に暮らすものなのだ。
 わたしの母は祈りと魔法の技に長けたドルイドだった。村のものにも随分慕われていて、わたしも大変にしあわせな子供時代をすごした。が、ひどいはやり病がこの辺一帯を荒れ狂ったある年、母はその病で身罷った。いくら魔法の技に長けているとはいえ、祈りは祈るものがその場にいない限り、何の力もない。そして、人の子がいくら祈ったところで、その祈りが本当に力を持って奇跡を起こすのは、そう何度もないのだ。祈りではなく、森に頼るべきなのだとわたしは悟った。森に生える薬草であれば、使い方さえ覚えれば誰でもいつでも癒せるのだから。
 わたしは祈りの修行を止め、かわりに森を歩き回ることを覚えた。崖や洞窟の奥、毒蛇や猛獣の棲家にも薬草を求めて分け入った。それは大変に危険な所業であったから、わたしはどんなかすかな異変も見逃さず、聞き逃さないようになった。崖を伝い、けだものの眠りを覚まさぬように忍び歩き、何かことが起きればあっという間に影の中へ逃げ込む術も身に着けた。
 ――いや、わたしが盗賊というのは、あながち間違っていないのかも知れぬ。わたしは森が欲深く隠した財を人里に盗み出しているのだから。

 ともあれ、男爵様はこう仰った。
 「お前ほどに盗賊の技に長けたものならば、巨大蟻の巣穴から黄金のペイロア像を取り戻してくれるだろう」
 なんでもこの春の祭りに先んじて、男爵様は舅どのであるところの伯爵様に、1フィートもの高さの金無垢のペイロア像をお贈り申し上げようとしたらしい。が、伯爵様のもとへ向かう使者の列に突然人間ほども大きさのある巨大蟻の群れが襲い掛かり、御使者を殺して巣穴に引きずっていってしまったのだそうだ。そして、御使者が懐に抱いていた黄金のペイロア像も一緒に巣穴に消えてしまったというわけ。
 「それは確かなことでしょうか」
 とわたしはお聞き申し上げた。森と人里を行き来するうちに、わたしは人というものが森と異なった類の欲深さとずるがしこさを持つものだということを身にしみて知るようになっていたのだ。
 「使者に立てた一行のうち、逃げ帰ってきた者たちが口をそろえて言うのだから間違いはない」
 「その方たちは欲に狂って御眼が曇ってはおられませなんだか」
 「司祭に立ち合わせ、その場では嘘をつけないようにまじなわせた上での話だ、間違いはあるまい」
 男爵様はそのように仰り、早く行けとわたしを急き立てたのだった。退出しようとするわたしを司祭が呼びとめ、霊薬の瓶を2本渡して寄越した。一本は癒しの霊薬、もう一本は暗闇でも目が見えるようになるものであった。

 男爵様のお屋敷を退出し、わたしはまず村の酒場に行って村人や商人たちの話を聞き集めた。何でも前年の夏ごろに、あのあたりに巨大な羽蟻が飛んでいたから、あの丘の辺には化け物蟻が越してきて住みついたに違いないという者があった。もう少し山のほうの、工夫達の村に行商に行っているものの話によれば、つい先ごろ山の坑道を崩して巨人蟻が入り込み、工夫達が随分食い殺されたのであちこちで穴を塞がなければならなかったということであった。要は丘から鉱山のあたり一帯に巣食った巨人蟻どもの仕業であろうというようにわたしは思い、出発した。いかに大きかろうと蟻は蟻、そして蟻なら森で見慣れている。

 蟻の穴は丘の下の細道の傍らに口をあけた裂け目だった。
 暗視の霊薬を飲み干して見下ろすと、深さはざっと20フィート。飛び降りればただではすまない。
まず耳を澄ませ、蟻の気配を聞いた。居る。いっこうに居なくなる様子もない。が、やってくる様子もない。というわけで、まずは弩を巻き上げて何かあればすぐに射てるように備えた。次に縄に鉤を結びつけ、先にオオカミを降ろし、次いで自分が降りることにした。オオカミが穴の底に着いたとたん、激しく唸り始めた。何か居たらしい。やってしまえと声をかけて大急ぎで降りる。わたしが穴の底に足をつけたときには、そこには確かに人間ほどもある兵隊蟻がひっくり返って死んでおり、オオカミが得意げな顔でこちらを見ていた。
よしよしよくやったと褒めてやり、それから辺りを見回すと、兵隊蟻の死体のすぐ横にはさらに下に続く穴が口をあけている。これまた20フィートほどの深さ。よくよく耳を澄ませても音がしないので、またオオカミを先に下ろしてから自分が降りる。
降りた先はがらんとした広間になっていた。広間に続く横穴がひとつ。さて、どうやって先に進んだものかと思っていると、オオカミがなにやらくんくんと鼻を鳴らしている。気をつけて空気を嗅いでみるとなにやらすっぱいような臭いがする。そういえば蟻は腹から酸を出して、食料を保存したり仲間に合図を送ったりするのだ。巨人蟻もきっとそうに違いない。この臭いがしてくるほうに行けば、御使者のなきがらと、蟻には用のないはずの黄金の像があるはずだ。そう思って先に進んだ。
先は十字路になっていた。すっぱい臭いは3本に分かれた道のうち2本の先のほうからしてくるが、うち一方からはなにやらかさかさと剣呑な音がする。冗談ではない。音のしないほうに進んだ。
ありがたいことに、そこには山のような骨やら腐りかけの動物の死体やらと一緒に御死者のなきがらも横たわっていた。金無垢のペイロア像もあった。とすると、男爵様のお屋敷を立つ前のわたしの疑いは随分礼を失したことになるのだが、まあそれも過ぎたことだ。ついでにあたりを見回すと、どうやら霊薬のものらしい小瓶だの、値打ちものかもしれない短剣だのが転がっていたので、これも急いで背負い袋に放り込んだ。拾ったときに、薬瓶に「蟲返し」と記されているのがちらりと見えた。

神像を拾ってしまえばこんな剣呑な場所に用はない。森は欲深く、財を盗み取った手に容赦はしない。洞窟ならばもっと剣呑な仕返しをして寄越すだろう。わたしは死者のほうに一礼すると、とっとともと来た道を引き返した。十字路を曲がるとき、背後からがさりと音がしたので、すかさずまきびしの袋をそこにぶちまけ、背後の守りとした。
まずは兵隊蟻のいた層まで戻らねばならぬ。縄の一方の端をオオカミに結び付けておき、もう一方の端を使って真っ直ぐな壁をよじ登ろうとした。もう少しで安全な場所に手が届くと思った瞬間、鉤をひっかけておいた岩がぐらりと揺らぎ、落ちかかってきた。頭を潰されるのは何とか免れたが、ともあれ足腰に少なからぬ擦り傷を拵える羽目にはなった。オオカミはと見ると上手く岩から飛び退いたようで、五体満足で、なあにもう一度試してみればいいだけですよというふうにこちらを見ていた。まったくそのとおりで、二度目は上手く行った。が、穴をよじ登ってみると、なんと言うことか、地上へ開いた裂け目から漏れているはずの光が見えない。壁に鎹を打ち込みながら裂け目をよじ登ってみると、どうやら巨大な岩が裂け目をすっかり塞いでしまっているようだった。

さてあの男爵様はわたしを謀ったのかとまずは思った。
が、良く考えてみれば男爵様はわたしが帰ってこなければ神像も手に入らないのであり、そしてそれは男爵様ご自身にとってたいそう困ることに違いなかった。次に、男爵様を困らせるのが目的の一派がいて、そいつらがわたしの出口を塞いだのではないかと思った。が、仮にそんな不埒なやからが居たとして、そいつらにとっても金無垢の神像は値打ちものであろうし、それであれば真に警戒すべきはこの裂け目の外にわたしが這い出してからのことであろうと思われた。
ともあれ、この岩の出所がどこであってもわたしがここから出られないことだけは確かなのであって、つまりわたしは他所に出口を探さねばならぬのだった。何、蟻の巣穴に出入り口がひとつだけということなどないのだから、心配には及ばない。
というわけで、わたしはまたもや地下のさらに深くへと降りることにしたのだった。

まず、食料庫は避けて通ることにした。蟻どもの食料庫は入り口近くに作られることが多く、そしてほとんどは行き止まりになっている。わざわざ怪しい物音のするほうへ踏み込んでも得るものはあるまい。十字路までやってきた私は、長時間かけて丁寧に道の端のまきびしを取り除き、すっぱい臭いのしてこないほうへと歩き始めた。穴倉に住んでいるのは蟻どもだけとは限らない。毒蜘蛛など住み着いていられた日には洒落にもならぬとふと天井を見上げると、石がひとつ緩んで今にも落ちてきそうになっているのに気がついた。ということは、さきほど壁の石が崩れたのも、裂け目が大岩でふさがれていたのも、地震かなにかがあったためなのだろう。つまり男爵様の周辺に厄介ごとが転がっているのかも知れぬというのはわたしの思い過ごしであり、わたしは単にここを出ることを考えておればよいのだと知れて、わたしは安堵の吐息をついた。そうして危なっかしい天井の下を避けて先を急いだ。

はたしてそこはちょっとした広場になっており、また下へと続く穴が口をあけていた。穴の深さはまたもやかっきり20フィート。巨人蟻はよほど几帳面な生物らしかった。地上の蟻に異次元からやってきた蟻に似た人種の血が混じって巨人蟻を生んだという馬鹿話をふと思い出した。
下をはいずる物音がないのを確かめてからオオカミをおろし、続いて自分も降りた。もう地下の随分深いところに来てしまったと思ったが、なに、これ以外に続いている道はないのだから迷ったわけではない。とはいえ、この階は怪しいことになにやらむっとした暑さに包まれていた。
わたしたちが降り立った広間からは、さらに二本の道が伸びていた。オオカミに空気の臭いを嗅がせてみたが、特に変わった風はないという。とりあえず目の前に伸びている道を歩き始めた。歩くにつれて空気の温度はいっそう上がっていくようだったが、それに混じってなにやら懐かしいようなにおいもし始めた。ああ、落ち葉が朽ちるにおいだ、と思い出したときには、目の前が開け、そしてそこには腐葉土のやわらかい層の上に、無数のキノコが生えているのだった。
蟻の中には農業を営むものもあったことをわたしは思い出した。木の葉を食いちぎって巣の中に重ね、腐った木の葉から生えたキノコを食べるのだ。人食いの巨人蟻は同時に農業蟻でもあったのだろうか。そう思いながら一歩踏み出しかけ、わたしはおもわず息をのんだ。目の前のキノコのうち一本だけ、鈍い灰色に光っているものがあった。この一歩を降ろした瞬間に、耳を劈く叫び声が巣穴じゅうに鳴り響き、蟻どもを呼び集めるに違いなかった。不思議そうにわたしを見上げるオオカミの首っ玉をひっつかみ、叫びキノコに感づかれぬうちにもと来た道へと後ずさるしかなかった。

もう一本の道も、随分穏やかならぬところに続いていた。
大広間の壁に、四つの巨大な繭が立てかけられていた。そして、耳をすますと――おお、四つの繭のいずれからも、きちきちという忌まわしい音が響いているのだった。蟻は幼虫から蛹を経て成虫になるが、羽化するときに自力ではその繭を破れず母親である女王蟻に噛み破ってもらう必要があることをわたしは思い出した。きちきちという音は、この繭からの羽化が近いことを示していた。そして、蛹が自力では外に出られないのであれば、羽化の近い繭の傍には女王蟻が居るに違いないのであった。ここに長居をしておれば、十中十どころか十二分にろくなことはおきまい。が、ありがたいことに繭は広間の出入り口とは反対側の壁に立てかけられており、そして広間の中に女王蟻の姿はない。叫びキノコの傍を抜けるよりはましに違いなかった。足音を忍ばせて広間の隅を駆け抜けた。オオカミもほとんど影のように繭の広間を抜けた。
また、回廊のような道に出て、わたしは覚えのあるにおいと熱気に気付いた。この先にもキノコ農場があるようだった。どの道をとっても結局は同じことらしい。ともあれ繭の広間に戻る気にはなれなかったので、先に進むことにした。

キノコ農場に踏み込む前によくよく様子をうかがったが、叫びキノコが居る様子はなかった。ほっとして広間の隅を足早に抜ける。もう抜けようというときに、空気を切る音がして、わたしの頬のすぐ脇を何かが薙いだ。見れば、巨大な軸から四本の鞭のような弦を生やした鞭キノコが、軸の下端にみっしりと生えた細かな繊毛を波打たせて、こちらへ向き直るところだった。いずれの部屋にも番兵はいるということだった。このキノコが腐葉土の上だけでなく岩だらけの床の上でも同じように動くのかどうか、一瞬考えたが思い出せなかったので迎え撃つことにし、振り向きざま弩を放った。同時にオオカミがキノコの向こう側に回りこんで飛び掛る。さらに飛んできた鞭をかわして六尺棒で殴りつけると、キノコはぐしゃりとつぶれた。胞子でも噴出されたら厄介なので、早々にその場を離れた。
その先はやはりキノコ農場だった。よほどキノコ好きの蟻だと思いながらよく見ると、どうやら先ほどの場所にぐるりと回って戻ってきてしまっていたらしい。見覚えのある叫びキノコが反対側の出入り口の傍で頑張っている。だが、これだけ離れていれば気付かれることもないだろう。足音を忍ばせて壁伝いに部屋を抜ける。するとまたもやぽっかりと口を空ける穴が見えた。

やれやれ、下へ下へと続くばかりか。とはいえ進まなくてはどうしようもない。
まずは、と耳を澄ますと無数の蟻の足音が聞こえた。登ってくる様子はないが、いっこうに立ち去る様子もない。それどころか穴の下を行き来する背中が何度も見える。
さて、手詰まりか。
ため息をつき、そしてわたしは背負い袋から『蟲返し』の霊薬を取り出した。
いつまで効果があるものとも知れず、そしてこれの効果が切れる前に出口が見つかるという確かな証拠もない。だからこれは出口の見当がついてから、いざというときに使おうと思っていたのだが。
出口が近いことを祈ってからわたしは霊薬を飲み干した。もし森や大地が散々にその財を盗み取ったわたしを罰するつもりでなければ霊薬の力がなくなる前に出口が見つかるはずだ。
さて、ではオオカミをおろそうと思い、はたと思い至ってわたしは手を止めた。穴の深さは例によって20フィート。だが、蟲返しの霊薬の力が及ぶのは10フィートまでである。わたしが先に下りてオオカミに後から飛び込ませようとも思ったが、それではオオカミが大怪我をしないともかぎらない。しばし考えた挙句、まず地面に打ち込んだ鎹にロープを絡ませてオオカミを穴の途中まで下ろし、自分も穴の途中まで降り、それからさらに10フィートぶんオオカミを降ろし、それから自分が残りを降りることにした。うっかりするとわたしもオオカミも転がり落ちてそのまま死ぬかもしれないが、とはいえ相棒をそのまま巨人蟻の真ん中に下ろすわけにもいかないのだった。
下についたらそのままそこでおとなしくしておれよ、と言い聞かせてオオカミを下ろす。降ろしきったと思った瞬間、オオカミが悲鳴を上げた。大急ぎで縄を滑り降りると、なんということかそこはまさに巨人蟻の円陣の真ん中であり、それどころか目の前には女王蟻がまさに王族然として聳え立っていた。そして足元には蟻の酸を浴びせられたオオカミが虫の息で転がっていた。もう一瞬の猶予もない。が、オオカミを担いでこの場を逃げ遂せる自信もなかった。霊薬の力に阻まれている以上、蟻どもはこちらに近寄ってはこられない。それに一度酸を噴いているのだから、しばらくは焼け付くような液体を浴びせられる恐れもない。そうと知ってはいながら、わたしは震える手でオオカミの口をこじ開け、癒しの霊薬を流し込んだ。そして四つ足を震わせてオオカミが起き直ると、その首っ玉を抱えるようにして女王蟻の脇を駆け抜けた。凄まじい勢いで蟻の顎がわたしの首筋を薙いだが、なに、構うものか。わたしは後ろも見ずに走りぬけ、蟻どもの真ん中に降り立ったときに確かに嗅ぎつけた、冷たいさわやかな空気のにおいをめざした。果たして目の前には小さな裂け目が口をあけていた。今度ばかりはその先に何があるか確かめもせずにわたしはそこへ滑り込み、オオカミも引っ張り込んだ。すぐ後ろで蟻の噴いた酸が岩を焼く音がした。

滑りやすい岩穴を、転がるようにどころか文字通り転がって抜けると、そこは人の手によって掘りぬかれた坑道だった。坑道を登っていくと、木の扉にぶち当たった。これが工夫たちが閉ざした穴なのだと思ったが、六尺棒を振り回して打ち壊した。よそ者の脱出口として打ち壊されたのでは工夫たちはいい顔をすまいが、なに、黄金の神像を取り返すためだったとあれば男爵様が何か口ぞえをしてくれるだろう。

というわけで、わたしは言いつけどおりの黄金の神像を持って男爵様のお屋敷に戻った。そうすると男爵様だけでなく屋敷にお抱えの魔法使いの爺さんまでが出てきて、蟻の穴に潜った以上、巨人蟻の卵も拾ってきたはずだと言い出した。そういえば爺さんからも何か言われていたことを思い出したが、神像を拾って歩いているうちに卵のある場所に行き当たらないまま外へ出てしまったのだと言うしかなかった。
実はそれは真っ赤な大嘘で、最後の蟻どものいた部屋には白い卵がいくつも転がっていたのだ。が、わたしは爺さんが払うと言った、たかが100枚かそこらの金貨に目がくらんで命を危なくするほどの愚か者ではない。とはいえそう言ってしまえば爺さんはわたしを臆病者とののしるに違いなかった。
人は人をあしざまにいい、思うのが常なのだ。

そうしてわたしはまたオオカミと一緒に森に戻った。うつろいやすく猜疑心に満ち溢れた村や町の日々はわたしの暮らしとは馴染まない。わたしの財は森にあり、わたしはやはり森に暮らすものなのだった。


この話の裏側。

もともとこの話、PCは女の子のはずだったのですが。
遊んでいる最中にあまりに嫌味な発言が多すぎたため(「すみません、神像が盗まれたことに関して男爵様が言っていることは真実でしょうか。男爵様に対して真意看破します」とか)「そんな娘さんは嫌だ」というDMからの要請により、レポートではなんとなく男性口調で書いていたりします。

最初にソロシナリオ、3レベルでローグを最低1レベルは入れること、と言われ、「ちょっと待て、私一人で相談する相手もなくて、どーしろっていうのよ!?」と本気で怖かったため、せめてPCの人数ぐらいは増やしたくてドルイドを混ぜたのですが、ドルイド/ローグっていったいどういうキャラクターなんだろうね、という話をしていたらああいうキャラになったんですが……。しかし文章にして改めて眺めてみると、やはりひどい思考回路であるような気がします。

そらそうと、せっかくドルイドを混ぜたのにドルイド呪文を一度も使っていないという不思議な状態でした。こんなんじゃいかんなぁ……
逆に嬉しかったのは、PCには必ずロープだのピトンだのまきびしだのを持ち歩かせているのですけれど、それがはじめて役に立ったこと。こういうちまちましたのが結構好きだったりするのですが……
posted by たきのはら at 14:23| Comment(1) | TrackBack(0) | その他D&D | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 連日の更新お疲れ様です。

 領主様も「お前ほどに盗賊の技に長けたものならば」とか言っておられるようならば、態度の悪さはお互い様のような気がします(笑)
 隠密の技に長けているとか、身が軽くて機転が利くとか、もう少しなにか言い様があるのではないかと思う次第です。モチベーションを上げるためにも。

 それはともかく、ソロプレイでの無事ミッション達成、おめでとうございます。
 ソロプレイでは自分の親しんだ要素を入れたキャラクターが大事かなと思いました。それに、創意工夫と細々した装備を活用しておられるところは流石だなあと思いました。

 総じてD&D世界での女性冒険者はたくましい方々が多いような気がしますので、女性であっても十二分に許容範囲かと個人的には思うのですが(笑)
Posted by 苦楽 at 2006年04月19日 22:00
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