2011年08月20日

隙間時間オンセの会『巨人族の逆襲』第6回:目次

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでいない方はリンク先にはいらっしゃらないほうがよいと思います。


というわけで、第6回のプレイレポートです。
8月6日(土)22:30〜25:00程度

第3章・第1場……になるのかな?
翌日DM含めて予定のある人が多かったので、戦闘遭遇1回のみの短めセッションでした。
今回は私のスケジュールがぎゅう詰めで、とりあえず書けるぶんだけ書いちゃえ的な感じになったのでレポートが遅れに遅れた上荒いですが、欠番回を作るよりはいいのでとりあえずアップ。何しろ第7回は明日(というかもう今日か……)遊ぶ予定だったりするので。

前口上
その1
その2


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『巨人族の逆襲』第6回:その2

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。



























 どれだけしごかれたのか、生傷だらけになって――まあ一晩も寝れば治るだろうが――村長の屋敷から戻ってきたザンギエフを連れ、急ぎアージェントに飛んだ。
 着くと、発つ前から時々は響いていた、砦の魔法障壁に岩のぶつかる音が、それこそひっきりなしに響きわたっている。巨人たちの攻勢が激しくなっているのですかと訊くとその通りだとオバナー(どこかから飛び出してきて、慌ただしくガーディアンズ・タワーめざして駆けていくところだった)は走りながら答えた。この攻勢に魔法障壁は耐えられるのですかと重ねて訊くと、いやもう危ない、何カ所か破られたとオバナーはいっそう足を早めながら叫んでよこした。仰天して後を追った。

 ガーディアンズ・タワーに駆け上ると、オバナーは自信の身体の胸を開き、中から歯車だの鎖だのその他あれこれの装置をつぎつぎと取り出し、塔の中にびっしり組み上げられた魔法装置にあれこれとつないでいるところだった。
 「連中の投石の衝撃でついに装置のいくつかが故障したのです。ご安心を、すぐに直します、が、」
 砦の北側、本来なら空を道とする人々のための門としてしつらえられていた張り出しの障壁が完全に破られ、現在、石の門がむき出しになっているという。ほかにも危ないところはいくつかあるが、そこはウルリクやガーリン、それにトリアンが当たっているということもあり、あの張り出しの対処がもっとも急を要する、このままでは魔法障壁を張り直す前に門が物理的に破られてしまう、これまでも障壁の隙間を抜けて潜入してきた連中はいたが、ああやって大門が破られればひとたまりもない。

 それ以上は言葉を待たずに私たちは走り出した。
 ザンギエフと私が北の張り出し門の前に来ると、そこにはパラディグーム卿とオーケストラが居た。アシュレイは他に回したという。

 アージェントの北側は断崖絶壁になっており、翼ある種族の面々は、専らそこに設けられた張り出しから出入りしていた、だが今は招かざる客が押し掛けてきているというわけだ。
 悠々と我が物顔に空を舞うロック鳥の群。見れば、おお、その背には巨人どもがうちまたがり、門が破られるのを今か今かと待ちかまえている。まさに巨人族の空挺部隊、あんなものになだれ込まれたらただでは済まない。
 が、今は連中の身体の巨大さが私たちに味方している。あの巨体を乗せて飛べるのはロック鳥ぐらい、そうしてロック鳥は形ばかり大きくて曲芸飛行には向かぬのだ。宙に浮いてその場にとどまっていることはできず、ということはさほど大型の客人を迎え入れるようには作られていない張り出しに乗り込んでこられる巨人の数は限られるのである。先遣隊さえ潰してしまえば、後はオバナーが魔法障壁を張ってくれるだろう。

 というわけで私は城壁に上り、ロック鳥に見つからないように気をつけながらあたりを伺った。
 倒さねばならないのは巨人が3人、うち1人は呪い師。それにロック鳥が一羽。

 まずロック鳥の翼を魔法で縛り、そうしておいて巨人どもを片づける。最初、門のなかに1人ずつおびき寄せては門を閉ざし、押し包んで殴り殺そうという話もでたが、なにしろあの巨体である、殺しきれないうちに内と外から門を破ろうとでもされてはたまらない。一気に門を開いて打ってでようということになった。私だけは城壁の上に残り、そこから鳥なり巨人なりを狙い討つという寸法。

 ザンギエフとパラディグーム卿が身構えたところで、オーケストラが門を開け放った。早すぎる。腹の中だけで舌打ちした。秘術の呪文は紡ぎあげるまでに時間がかかるのだ。言わないことではない。私の呪文が完成する前に、真っ先に飛び出したザンギエフが飛来したロック鳥に上空につかみあげられ、張り出しの上にたたきつけられた。張り出しの外まで連れ去られなかったのがまだしもの幸いだった。張り出しは断崖絶壁から突きだしているのだ。巨人どもが倒れたザンギエフめがけて棍棒を振り下ろし始めたところでようやっと呪文が完成した。いきなり翼を硬直させられたロック鳥はザンギエフ同様に空から張り出しにたたきつけられた。張り出しの外に放り出してやれなかったのが残念ではあった。

 鳥に再び舞い上がられてはやっかいだ。皆して巨人の棍棒をかいくぐりながら、まずロック鳥を片づけにかかった。ザンギエフが打ちかかり、パラディグーム卿の妖法が巨人の目を眩ませては隙を作る。そこにザンギエフが再び打ちかかる。オーケストラはザンギエフの傷をいやし、戦神に祈っては刃の軌跡を予言する。敵の棍棒は明後日の地面を殴るように。ザンギエフの大戦斧は巨人の急所を過たず捉えるように。鳥がどうやら身を起こして再び空に浮き上がりそうになったので、私は再び呪文を唱えた。翼の次は心を縛る。敵の目に映るのは、さっきから自分たちの膝を砕きに飛びかかってくるやっかいな筋肉達磨とは違うひ弱なドワーフが城門からよろめきでてくる光景。思わずそちらにつっこみ、思うさま幻の嗜虐の喜びに浸る。その瞬間、思わずそちらに延びたロック鳥の首をザンギエフの大戦斧がばさりと斬りおとした。そのまま振り抜いた斧の軌跡に巨人の屈めた腰があった。胴体の真ん中からまっぷたつになって巨人は張り出しから落ちていった。

 後には飛ぶ術をなくした呪い師と、巨人がもう1体。オーケストラの祈りが彼らの運を殺ぐ。パラディグーム卿の妖法に惑わされ、目の前の小うるさいドワーフを殴れども手応えがあったと思ったらかえって我が身が斧に削がれ、いい加減巨人どもの頭に血が上ったころを見計らってもう一度呪文を唱えた。総身に知恵の回りかねる巨人はすぐに術にかかり、呪い師をドワーフと間違えて思い切りたたき潰した。いきなり味方に殴られて呪い師は情けない声をあげながらよろよろと後ずさったと思ったらもう死んでいた。これで、さっきから恐るべき呪いをまき散らしては張り出しにいる3人を血塗れにしてきた返礼ができたというわけだ。
 残る1人も3人に押し包まれて斬り殺された。死体を改めると、さすが正規軍に所属しているだけあって追い剥ぎとは異なり、相応のものを蓄えているようだったのですっかりこちらに取って軍資金とした。

 そうこうするうちにガーディアンズ・タワーから白い光がほとばしり、みるみるうちに淡く光る魔法障壁が張り出しを包み込んだ。そうなってもロック鳥にまたがった巨人どもはこちらに再度攻め寄せるでもなく、遠巻きにして時々岩をなげつけてくるだけだった。どうやら急場は凌ぎきったらしかった。


(第6回はこんなところでした)
posted by たきのはら at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『巨人族の逆襲』第6回:その1

ネタバレ注意!
このレポートは「シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲」を遊んだものです。
まだ遊んでない方はこの先はお読みにならないほうがよいと思われます。


























 調子に乗りすぎた死霊術師を表紙の騎士団に引き渡し、図書館に詰めている面々にあれこれと調べものを頼んだ後、魔法学院を後にした。
 本来ならばすぐにアージェントに引き返すところではあるが、ザンギエフがどうしても自分の里に立ち寄り、1日逗留したいという。
 「あの女を片づけるのも1日かけずに済んだのだし、1日引き返すのが遅れたといっても、世界はまだ持ちこたえてくれるじゃろう。儂はどうでも1日里に逗留せにゃならん」
 訊けば、エイヴォンとの戦いでザンギエフは自分の技に足りないところを悟ったらしい。だからそれを補うために里に戻り、村長に教えを請うのだという。

 「だがそれには相応の謝礼を差し上げねばならぬのじゃが」
 手持ちが不足しているという。ちょうどその場にいたのは私だけだったので、以前オーケストラに用立ててもらった儀式の諸費用を返すのを少しばかり遅らせることにし、今度は私がザンギエフに村長への謝礼を用立てた。何でも新たに習うつもりの技というのは、敵の目の前でも気取られることなく一息にふた足ぶん走り抜ける技だという。この筋肉達磨がさらにすさまじい勢いで走り回るとなれば私たちの戦力はどれだけ大きくなることか。そういうことであればオーケストラも嫌とは言わないだろう。

 というわけで他の面々はアージェントに帰し、ザンギエフを連れてその里に飛んだ。
 ザンギエフに負けず劣らずな髭面の筋肉達磨がひしめいていた。どうだ見事じゃろう、しかも儂はこの連中の中でもっとも美しい筋肉の持ち主とたたえられていたのだとザンギエフは自慢げに言った。それはすばらしいと私は上の空で答え、この光景をあのエイヴォン女史に見せたらそれだけで衝撃のあまり死んでしまうだろうなどと考えていた。

 ザンギエフが村長の屋敷に行ってしまうと、私は1日暇になった。することもないので村内を見て回っていると、まだ若い筋肉達磨(というにはまだ少し筋肉が足りない)たちが木斧や木刀を構え、奇声をあげながら地面に横たえた丸太をひっきりなしにぶん殴っているところに来かかった。見ていると、少し筋肉の乗った達磨が寄ってきて、彼らはまだ半人前なのでこうして鍛錬をしているのだと説明してくれた。

 資源の豊富とはいえない寒村のことである。自分たちが生き抜くための取り分は自分で守らねばならない。そのため、この村では近隣の村々とのお付き合い(と称するド突き合い)ができるようになって初めて一人前と見なされる。そして水争いなどの話し合いの場では髭面の筋肉達磨たちが一列に並んで奇声、もとい気勢を上げて武人としての礼を尽くした後、頭上に大戦斧を振りかぶって突進する。そうして振り下ろした一の斧が当たれば気合いを注入する、もしそれを外したならいったん下がって再度気勢をあげて突進、第二の一の斧(決して二の斧ではない)を喰らわすのだそうだ。
 突進する前に必ず気勢をあげるのが礼であり技のはじめでもある、そうすることで相手は気を殺がれ手はふるえ足は萎え、たやすく我々が斧をぶちかませるようになるのである、これは我らの村の風習であり伝統である、というようなことを件の筋肉達磨は熱心に語った。

 たいそう感心し、謹んでその場を辞去し、ザンギエフが戻ってくるまでおとなしくしていた。


このシーンの裏側。
posted by たきのはら at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『巨人族の逆襲』第6回:前口上、及びレベルアップの裏側

 レポートは随分遅れましたが第6回、遊ぶ方はしっかり遊んでおりました。
 全員、経験点としては前回から13レベルになっているのですが、前々回欠席、前回途中参加のオーケストラのみレベルアップ処理がまだ。というわけで……

オーケストラ:「えーと、自分、Essentialクレリックなんだけど、『信仰の書』から新しいパワー選んでもいい?」
DM:「構いませんよー」
オ:「……じゃあ、今回オーケストラは新しい技を覚えてきた。その名も”タコ殴り”」
私:「はぁ? 私そんな訳語つけた覚えありませんッ」

 ……『信仰の書』は、そりゃあもう気合いを入れて、聖書の翻訳を3バージョンぐらいアタマにたたき込んで、ない時間を絞り出すようにしてきっちり調査して、信仰篤き人たちにふさわしくなるように訳語を選んだというのに”タコ殴り”とか言われたら黙っちゃいません。パワーの内容的にはタコ殴りこそがわかりやすいとか言われても聞こえませんとも。
 あ、ちなみにオーケストラが覚えてきた新技はRemorse(悔恨)。……まぁ、確かに内容的にはタコ殴りでもいいんだけど……そんなこと言ってたら相当数のパワー名がタコ殴りになっちゃうので却下。

 ちなみにコード信仰の一宗派である、オーケストラの属する麗治宗心握門(愛の諸相によって戦い、ウォーモンガーを輩出するのだとかなんとか……)ではこの祈祷の名を”失恋嵐”と称するとかなんとか(知らんがな)。

 一方でザンギエフも魔法のアイテム相当の奥儀を修得するのに平行して、特技のひとつをシングル・アウトに入れ替え。前回のレベルアップ処理の時に入れ替えていた、という、時間をさかのぼった処理をしているのですが、こちらについての詳細は関係する本文の裏側にて。
posted by たきのはら at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人族オンセ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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