2010年04月18日

DMG2発売記念GameDay:シナリオ作成編

 DMG発売記念のD&D Game Day、行ってきました。
 例によって例のごとく楽しかったのですが、今回はいつもとちょっと趣向の違ったイベントで。
 DMG発売記念なんだから、参加者全員が「普段、DMがセッション前に家でやっていることの一端」を体験する、というもの。

 いわば、材料とレシピが既にキットとして用意されてるホットケーキミックスとかを使って「あ、お料理って楽しいんだ」「美味しく食べてもらえたかしら?」と感じたり考えたりするのと似たような感じかな。
 ここからスタートして、最終的には「材料を見て何か作る」「○○を作りたい、と思って材料を買いに行く」とか、「独特の絶妙な味付け」とか「素敵なサービス(こちらはシナリオの運営かな)」って感じに行くのねー、というのもわかり、これまで「マスターなんて私には絶対無理」とか思ってたけど、まぁ、やる気になれば結構なんとかなるんじゃないかしらという気分にもなったのでした。

 あれ、うまくノせられた?



 というわけで、モンスターデータとマップが全員にあらかじめぶっちゃけられ、それを組み合わせて物語と遭遇を作る、そしてそれを隣の卓と交換して遊ぶことに。

 なお、この先はネタバレなので、「これから遊ぶけど先入観ナシでシナリオ組みたい」という向きはお読みになられませんよう。























というわけで貰ったネタは

・ドゥームドリーマー1体
・ドゥエルガルのクレリック1体
・ドゥエルガルの衛兵3体
・ファウルスポーンのでかぶつ1体
・ファウルスポーンの切り裂き魔1体
・ホード・スカラベの幼虫の大群1体
・ミノタウロスのごろつき3体
・スケアクロウ・ストーカー1体

・人の死体がそこらじゅうに山になっているマップ(遭遇1用)
・水がそこらじゅうに流れているマップ(遭遇2用)

 ――これはどう考えても裏に「怪しいカルト」があるんだよね、ドゥームドリーマーとかいるし。
 ――でも、ひとひねり欲しいよね、何というか、洞窟の中に入り込んだら惨状が展開されてるとか。
 ――あと、このマップの死体の山、やっぱり活用したいよね。まだ息がある人間がいるかもわからないところにホード・スカラベ配置して「それでも範囲攻撃するんですか?」って言うの。

 というわけで、ミステリ仕立てでホラー仕立てで死体の山を活かして嫌味な感じにする、というあたりでテーマと方向性は決定。
 いくつか具体的なネタを決めてしまうと、さっそく私は冒頭の読み上げ文を作成する。

 「最近この村に越してきた男は、どう見ても怪しい。人付き合いが悪いばかりか、村はずれの洞窟に足しげく出入りしているようで、その上その洞窟の周辺で巨大な怪しい人影を見たものが何人もいる。
 本当に拙いことが起きる前に、あの洞窟を調べてきてほしい」
 あなたがたを雇った村長は、そんなことを言った……

 村で情報収集をしても洞窟あたりを化け物が歩いていたとか、妙な光り物が出たとか、夜な夜な怪しい声が聞こえてきて子供が夜泣きをするようになったとか、みんながてんでんばらばらなことを言い、冗談のような情報しか集まらない。男の家に言ってみても無人で手がかりになるような物はない。――まずは洞窟に行ってみなければなるまい。


 これでどうー?

 ――あれ、でもこれだと村人も結構ヤな感じじゃない?
 ――あと、死体の山の出所がどこ? ってことになっちゃう。ただ怪しんでるだけの状態にしたいから、村人はまだ攫わせちゃよくないし。
 ――とすると……山ひとつついてるぐらいな広大な荘園屋敷があって、その地所の中に洞窟もあって、んで、死体の山は屋敷の使用人、と。
 ――あー、じゃ、その線で。ちょっと書き直すから待ってー。
 ――主人がオカルトに狂ってドゥームドリーマーになって、使用人を生贄に捧げてたってことで。
 ――使用人っていうと、やっぱりメイドさんとか?

 「メイドさんってーと、ドラゴンボーンのメイドさんだと食料の保存とか生ゴミの焼却に便利らしいよー」

 えー、このネタは当方オリジナルではなくこちらが出典なのですが。

 ――あ、それいい。そすと火のブレス吐く人は料理番も行けるね。酸のブレス吐く人は皿洗い係で
 ――毒のブレス吐く人はちょっと困らない?
 ――いや、それは害虫とか出たときの退治する係で
 ――「いっつもイヤな役は私に回ってくるのねッ」とか言ってブレス吐いてる
 ――いやそこ、いいからメイドさんはちょっとおいといて!!
 ――あー、でもほら、竜の血が入ってたら生贄には良さそうじゃない?
 ――おお、繋がった!!
 ――で、お屋敷のほうから村に川が流れ込んでるんだけど、血まみれのメイド服が流れてきて、これはどうにも怪しい、と……
 ――おー、よし、それじゃそれで行こうそれで。

 というわけで私は冒頭と結末の読み上げ文を作成しつつ、他のメンツは盤面構成に突入。

 第1遭遇。
 まず、物語的に「メイド服が流れてくる川」が入り口近くになければならないので、マップの順番を逆にし、第1遭遇を水だらけエリアに。
 毛皮の山のところはドラゴンボーンの生皮が山と積み上げられ、血の水盤のところでドゥームドリーマーが儀式進行中、そしてそれを守るミノタウロス護衛その他。

 「あんまりモンスターを出しすぎると拙いことになりますよー」とDMから注意が入ったので、とりあえずドゥームドリーマーは「ミノ2体が倒されたとき」「自身が重傷になったとき」は戦闘放棄して逃げ出す、ということに。ただし、ミノ2体が先に倒されて逃げたときは本人はぴんぴんしてるので、第2遭遇でも登場する、ということに。

 一方、読み上げ文のほうは……

 「村の近くにある荘園屋敷に、最近新しい持ち主が越してきた、が、その新しい主人とやらがどうにも薄気味悪い。人付き合いが悪いばかりか、屋敷の様子もなんだかおかしく、その上最近、屋敷のほうから血まみれの女ものの服が流れてきた。ここに住んでいる我々が表立ってお屋敷とごたごたを起こすわけにはいかないので、あんた方、なんとか調べてくれないか」
 法外ともいえるほどの報酬であなた方を雇った村長はそんなことを言った。

 ※ちなみに、その“女物の服”を改めてみると、メイドのエプロンドレスであることがわかる。


 さて、続いて第2遭遇。メインとなる死体の山。

 うつぶせに倒れている死体の山。ひょっとしたらまだ息があるかもしれない。よく見るとその死体はみなメイド服を着ていることがわかる。そしてその身体を引きずり起こして身体を探っているドゥエルガルども。

 〈知覚〉の判定結果により、それが何ものであるかがわかります。ちなみに達成値25だと、目の前のメイドさんたちがみなドラゴンボーンであると知れます。ちなみにドゥエルガルの衛兵はメイドさんたちの装身具をあさっているだけだったのが後からわかります。

 そして死体の山の陰にはファウルスポーンの切り裂き魔が隠れており、2−3ラウンド後にファウルスポーンのでかぶつも(その時のメイン戦場からはちょっと離れた)穴の底から登場、重傷でなかったならドゥームドリーマーも再登場……緒戦は早めに切り上げてるんだから、ここはドゥームドリーマー倒しきれてなかったら“厳しいアドベンチャー”になっちゃってもいいよね。せっかくだからドゥエルガルは雑魚にして、手持ちのモンスター出せるだけ出してしまおう。

 PC勝利条件は洞窟の中の一掃。
 そして結末の読み上げ文も作成。

 洞窟の中に動く敵がいなくなってしまうと、あなた方はこの場所を調べることができる。洞窟の片隅には明かりや本が持ちこまれ、ちょっとした書斎になっている場所があった。調べてわかったのだが、屋敷の主人はオカルトに傾倒するあまり、彼方の悪夢の領域に魅入られてしまったようだ。そして血と狂気の悪夢をこの世に再現すべく、竜の血を引く娘たちを生贄にして邪悪な儀式を繰り返していたのだ。
 が、ちょっとした不注意からその野望も潰えた。
 そう、あの日、生贄の衣服をうっかり川に落としてしまったばかりに……


 ちなみにタイトルは「血塗られたメイド服」に変更。ちゃんとタイトルコールをしてきてくださいねー、といってDMさんを隣の卓に送り出したのでした。



 
posted by たきのはら at 05:30| Comment(0) | TrackBack(0) | その他D&D | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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