2005年01月16日

いちだんらく。(苦笑)

 てなわけで。
 Aquilla血風録、現在までのセッションは一通りまとめました。
 あとは、アイテムの整理とか、そういうのもあるんですが、まぁそれはもう一度『波』が来たら、ってことで。

 いや、レポートに限らずすべてにおいて、私のやることには波というか、妙なイキオイをつかんじゃったときとそうでないときとがありまして。波に乗っちゃったときの私は、波の中にある作業は凄まじい速さで進めるのですが(さっき数えたら、年明け11日からレポートの編集始めて6日間で38エントリ……やっぱり気でも違いましたか私……)、その作業そのもの以外の行動パターンや発言に関してはすべてにおいて相当に非常識になってしまうようです。

 なんというか、もうちょっとバランスのいい行動できないとね。いや、波から降りると目が覚めるんですが……(滝汗)

 というわけで、やれコメントよこせの何のとわがままを言い散らして迷惑かけちゃった方々、本当にごめんなさい。
 それから、文章をお借りした皆さん、ほんとうにありがとうございました。勝手に加工しちゃってごめんなさい。でも、読み返してて本当に楽しかった。これをどう切り継いだらあのときの雰囲気が蘇るか考えるのも楽しかった。自分が楽しいだけで進めちゃったので、まだ作業が雑なところもあるかもしれませんが、これから、ゆっくり直します。

 ともあれ、ようやく波から降りた状態です。
 一段落した作業はまだまだ大づかみにやっちゃったという状態なので、これから細かいところを直していくことにします。コメント等で助けていただければ嬉しいですが、まぁ何よりも、読んで、思い出して、楽しんでいただければ(ついでにお役に立てれば)すごく嬉しいです。

 どうも、お騒がせしました(苦笑)。
 次からは、作業以外のところでは波立たないようにもそっと気をつけますね。

 あーとーはー……
 やっぱり最終回が楽しみ、かな♪


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2005年01月15日

Aquilla血風録(仮)

 もちろん、物語はまだ終わっていないのだけれども。
 つむがれるべき最後の話の前に、ここまでの経緯を。

 Aquillaにて。大戦後385年の6月のこと。三日三晩続いた砂嵐の跡、沙漠に忽然と姿を現した謎の石窟寺院。
 これがすべての始まりだった……

第一部・完全フローター期
参加PC:フレイ・二剛・グンディグート・イリオス・ドン・クラーレその他

6月5日
イリオス・グンディグートを含むパーティー、謎の石窟寺院にて封印されていたらしき謎の存在を解放
(すべての始まりその1その2)2001年4月7日&14日

夏季節
Aquillaの街にあれこれと怪しい事件が起こり始める
沙漠の街の騒がしい日々墓守の係累掃討する者たち)2001年4月21日〜9月8日 


第二部・フローター〜物語的キャンペーンへの移行。『ウジャガトクの野望』篇

7月2日 
Aquilla城内にて異界へのゲートが開く(ヘンウェンによるカセツァート公襲撃?)
アリエン姫誘拐
カセツァート公による『墳墓を掃討したものに領主の地位を譲る』旨の触れ
皇帝の地下墳墓その1)2001年9月23日

7月10日 
アリエン姫の捜索・オルシントン村総ヴァンパイア化事件・ピーウィー参加
裏切りの村)2001年10月20日

7月12日〜
墳墓探索(皇帝の地下墳墓その2)2001年11月4日

7月19日 
情報整理・いったいこの街で何が起きていてどういう勢力がうごめいているのかいったん整理
アルハンドラ参加
勢力図)2001年11月11日

7月21日 
オルシントン村でダイソン一行に裏切られた一同のリベンジ(オルシントン再び)2001年11月16日

7月下旬〜8月上・中旬
蠍人、アクィラ周辺の街道に陣取り通商を遮断。(蠍達の街道)2001年12月15日
夜の牙の塔出現、美笛参加(夜の牙の塔にて)2001年12月24日
ホーリィ・スマイツ結成、地下墳墓の掃討開始

8月21日
蠍人砦急襲(沙漠から塔へ)2001年12月28日
バトルディガーズのホワイトディガー、紫地虫に喰われる

8月22−23日
墳墓にて紫地虫退治・ペナンガラン解放(紫地虫。)2002年1月5日

8月26−28日
墳墓にて熊×目玉のレスリング(異種格闘。)2002年1月12日

9月8−11日
墳墓の最下層より下に続く空間を見つけるものの、さらに忌まわしいアンデッドが沸いて出たので封印
噂話の裏側で)2002年1月13日

9月9日
通商再開・相場回復 赤水の確認(噂話の裏側で

9月12-14日 
メイが赤馬ガ丘への同行者募集の張り紙を出す
オルシントン村で怪火が確認される。デーモンの出現
妖精郷へ
落ちてきた少年妖精郷の冒険山形の酒場にて)2002年1月18日

9月19日 
二剛一行、メイ一行を妖精郷より救出、シリウス参加(次元を超えて)2002年1月20日

9月21日 
フレイパーティーと二剛パーティーに別れて塔を目指す。
二剛パーティーは直接塔を攻撃するも十数分で撤退(夜牙塔吶喊1)2002年2月8日
フレイパーティーは墳墓内でヒドラを倒しポータル確保・塔を攻め上る(夜牙塔吶喊2)2002年2月11日

9月22日 
ピーウィー、赤水について神に伺いを立てる(事前準備
 
9月23日
グンディグート、カセツァート公の夢枕に立った後会見を求めるも失敗
グンディグート・ドン指名手配に(所払い)2002年2月15日
 
9月24日 
塔にて竜の鍵を集めつつ殺戮して回る
ギルシアスをいったん棺まで追いやる
砂塵城出現(斬りも斬ったり)2002年2月16日
イリオスによる昔語り(昔語り

9月25日 
塔にてウジャガトク四天王の最後の一人が倒される
シリウスによるドン滅多打ち事件(因縁の塔)2002年2月24日

9月26−27日
砦でデーモン軍団と交戦
ギルシアス滅殺(ギルシアス滅殺)2002年3月2日


第三部 『砂嵐』篇

9月28日−秋季節1
日記解読
フレイ一行、ウジャガトクとエィリーノア(アリエン)の婚姻阻止
ウジャガトクのフィラクタリ入手
フレイ、浦波の所持者に(神婚阻止)2002年6月2日

秋季節2
 
二剛一行、オルシントンにてワイバーン・ナイトウィング倒す
イリオスの森消失・住民およびPCは谷母の森へ(谷母の森へ)2002年7月13日
ピーウィーによる情報整理(神話的考察
フレイ一行、封印の間にて青竜を倒す(砂嵐の守護者)2002年9月1日
Aquilla周辺では東方旅団の帰還隊全滅・南門での戦い

秋季節3 
二剛一行、Aquillaを守りに急行。
エィリーノアの神殿では呪文が失われている
ランドシャークおよびドラゴンを倒す(Aquillaの守護神)2002年9月21日

秋季節4 
早朝、アリエンクローンを回収
フレイ一行Aquillaに帰還
祭りの計画始まる

秋季節5 
祭りの準備・ジャガーノート粉砕(祭りの準備)2002年12月22日
『街を売った』盗賊一味をScry・祭り実行(祭り・陰謀・祭り)2003年4月26日

秋季節6 
カセツァート公の乳母に化けていたマリリスを倒す
逃亡した盗賊一党を討つ
ベイロアの『二の翼』撃退(祭りの始末)2003年4月26日

10月3−4日 
フレイ一行、砂塵城攻撃、BlueDragonやGlabrazuを倒す(砂塵城の戦い)2003年6月23日

10月5日
午前中・聖職者暗殺事件・ウジャガトクが砂嵐の加護を失う(毒水暗殺血闘)2003年12月20日
午後・砂塵城吶喊・砂嵐を滅ぼす
フレイ、新たな英雄神に?
砂塵城吶喊12補遺9補遺10)2004年5月3日
posted by たきのはら at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャラ紹介(NPC)

こちらはNPCのほう。ひょっとしたらDMに対して越権になっちゃうかなぁ。
……てゆーか、こっから先はたきのはら視点で書かせていただきます。ちゃんとしたデータはDMのキャンペーン設定にもあることだし。
 あまりにも誤解が酷いようだったらご一報ください。すぐ直します。

シェーラ軍曹
 アクィラ警備隊の隊長さん。二つ名は『狗遣い』。
 荒くれの冒険者たちも手足のごとく使いこなす有能な女性で、私は結構好きなキャラだったのですが、美笛としてはあまりご一緒する機会がなく残念でした。

カセツァート公
 『頬髯の』カセツァート公とも。
 昔は古代の文化や工芸品を愛する文化人の親父さんだったらしいのですが、物語の途中で正気は失うは娘は誘拐されるは、実はあれこれと暗い過去があるらしいは、大変なことになっていました。
 『墳墓を掃討したものにAquilla領主の地位を譲る』ってお触れ、あれはいったいなんだったんでしょうね?
 私が参加したときにはもう既に『なんだかおかしくなっちゃった太守様』の扱いだったんですが……

バトル・ディガーズ
 冒険戦隊バトルディガーズらしいです。隊長のドワーフファイター、レッドディガーを筆頭に、エルフクレリックのブルーディガー等々。みなさんおそろいの黒いトゲトゲの鎧にそれぞれのカラーのポイントが入っていたとかいないとか。他に墳墓の中で紫地虫に喰われちゃったウィザードのホワイトディガーとか、あと、『実は裏切り者はこいつだったのでは?』とひそかに疑われている『六人目の隠し玉』アサシンのシャドウディガーも。シャドウ氏は現在行方がわからなくなっています。

ホーリィ・スマイツ
 HolySmitesのタイトルは何でしたっけ?バトルディガーズが黒いトゲトゲ団なのに対してこう、白く輝かしい感じの修道騎士の一団です。西方修道会の墳墓掃討パーティーで、なんかこう十字軍の騎士たちといった趣。全員基本的にパラディン+α。ホスピタラーのカーウィン卿を筆頭ナイト・オヴ・チャリスのガーシュウィン卿をリーダーに、スペルソードのイーニン卿、ナイト・オヴ・ミドル・サークルのプロイエンス卿、『神の猟犬』バスカヴィル卿、そうしてホスピタラーのカーウィン卿。この人はフレイと面識があったので一番よく出てきました。とにかく、DoF由来の錚々たる上級クラスが揃っていまして……DoF好きの人間としては結構お気に入りのチームでした。あと、カーウィン卿の生真面目で穏やかな感じがけっこう印象的でしたね。他の方々ももうちょっと出てきて欲しかったなぁ。

五花会の人々
 五花会東方旅団を取りまとめる『桜花老』李貫愈、猿を連れた猿のような顔の老人(Vanaraですが)シャーマンの『桂花老』(この人は、二剛の額に記された『我愛肥漢』を読み上げた後、老け専じゃなくてよかったなどと仰ってくださいました)、それから酔拳遣いの『桃花老』陳酔鯨。それから鞭遣いの『両頭蛇』伊鞭撻。この人々が大活躍していたころは私はまだ参加してなかったのですが、なんというか香港武侠映画的にかっこいい人々だったみたいです。

アガーツィア神殿の人々
 実はこのへんの経緯はちょうど帰ってきた時のごたごたにまぎれてよく理解しないまま来てしまっているのですが、アルハンドラの直接の指導者である神殿長(カリフ)のカサハ師、それにパラディンのヴィルメイン卿がいました。カサハ師とアルハンドラの『窓越しの会話』もかっこよかったのですが、そこに所属するヴィルメイン卿がなんとも現場主義のいかにもごつそうな親父さんだったのが印象に残っています。
 ってか、『人を騙すのに、いかにもな美女に化ける奴なんか信用できない。そういう時はそれらしく鬼婆かなんかに』とかなんとか仰っていたのが……

大道神殿の人々
 Aquilla管区長マイヤンツ師、このひとは過去にあれこれと後ろ暗いところがあったらしく、物語の途中でピーウィーに管区を託して出奔しちゃいました。でも、大道神殿の神官である以上、出奔は珍しいことじゃないらしくて。あとはピーウィー師の下でどうやらずいぶん苦労していたらしい(大道神官らしからぬ)弟弟子のサーギュスト君。苦労人で、あれこれと使われた挙句、ダイソンとタラの手であの世に送られてしまいました。

乾姉妹
 といってわかる人がいるかどうか。美笛と同じく浦波を追ってきた美笛の腹違いの姉さま達(こっちは母親は一緒)です。純系の蠍氏族の娘ですが、なぜかサムライは一人もいないらしいです。
 Ex-Samuraiで居合マスター+αらしい美春(みはる)。自分がEx-Samuraiになったもので、こともあろうに妾腹の妹に伝家の宝刀がいっちゃったのがお気に召さないらしく、なんか美笛のことをあんまりよく思ってないらしい。なんだかんだあった挙句、砂嵐の手の者に取り付かれて操られ、美秋と一緒にAquillaの聖職者を暗殺して回り、そのせいで美笛に斬られ、最後にフレイに首を落とされる羽目に。あと、何故か服装がえらい派手でした。この姉妹、どうやら箪笥と一緒にテレポートしてきたようで。
 Shamanの美夏(みなつ)。巫女さんです。わりとまっとうな人で助かりました。
 NinjaSpyの美秋(みあき)。ずーっと物陰に隠れている人で、美春と組んで必殺のSneakAttckを叩き込む蠍暗殺剣の使い手でした。実は美春に依存して生きていた人だとわかって呆然。
 Syugenjyaの美冬(みふゆ)。性格はちょっとおっとりの反対で、炎遣いだそうで。
 ちなみに美夏と美冬は現在行方不明。まさか美春に斬られたんじゃあ……

そうして、忘れちゃいけない。

山形のオヤジ。
 実は最強のキャラなんじゃぁとか、いろいろそういう話もありましたが(DMは否定してます)。天界人から悪魔まで客になるなら誰でもOKの旅人の宿を経営していました。この宿はPCたちを含め、冒険者の中でも特に腕利きのたまり場になっていたようです。そこのオヤジが只者のわけがないんで。なんというか、最後に一回ぐらいその最強っぷりが見たいものです<妄言
 ……そういや、実は扶桑出身だなんて話もあったなぁ。ってか宿の名前が『山形』なんていうくらいだし。ところでどうして『山形』になったのさ?

 ……とりあえず、こんなとこかなぁ……
posted by たきのはら at 19:46| Comment(2) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャラ紹介(PC)

 とまぁ、せっかくここまで頑張ってきたので、登場したキャラクターのまとめもしてみようかと思います。

 あ、とりあえずラインナップおよび紹介文はたきのはらのアタマに残ってる限りでやってますので、抜けや間違いや誤解があった場合は(というか、クラスとかに関してはたぶん『よくわかってない』の山だと思う……)コメントのほうでご指摘くださいませ。適宜直しますので。


PC

『サー』フレイ・ガーランド:
Human LG Ftr/Clr/PlanarChampion
 生真面目なファイター。鉄の城とまで言われたACはある意味それだけで武器だったかも。現在、神剣『浦波』の所持者にしてアリエン/エィリーノアProxy/浦波の夫。次代英雄神?
 キャラシートの数値的にはともかく(……どうも本当にChaの数値は10とか11とかだったような)、物語の中でのカリスマがえらく高かった。というかプレイ中みんなから『フレイ卿』ってホントに呼ばれてたけど、出自は傭兵。これも人徳って奴かなぁ。
PL神無月まこと

シリウス:
Human LG Pal/Fig/PlanarChampion
 500年前のウジャガトクの近衛騎士。ウジャガトクの命により、『浦波』を振るって『砂嵐の宝玉』を斬り、その後砂嵐Plane・妖精郷へと飛ばされて500年間を眠って過ごした。現時点ではグレートソードを振り回す紅顔の美少年(朴訥系)聖騎士様。ちなみに金髪碧眼系ではなく、中東系のエキゾチックな感じに彫りの深い美形君です。ニッコリ笑ってDivineMightとDivineShield(攻撃言語と防護言語なのだとか)。
PLでんこうじ

『魔弾の射手』イリオス:
HalfElf CN Fig/Brd/ArcaneArcher/OrderOfBowInitiate/DeepwoodSniper
 あるいは『蜂の巣』とも。飄々としたアーチャー。ムードメーカー。空飛ぶ箒に跨って、スポットライトを二つほど浴び、呪歌を歌いつつ聖なる矢を乱射。いや、実にその通りなんで。
 ある意味、すべての始まりにいる男。初夏のある日、急に現れた謎の地下墳墓に潜った挙句封印されていた太守を目覚めさせ、眠っていた物語の幕を開けた男のひとり。
PLもみき
 

『退魔師』アルハンドラ:
Human LG Clr/DivineDisciple/Contemplative/SacredExorcist
 ほかにも二つ名があったような……。
 怜悧な退魔師。裏高野とか光覇明宗とかそんな感じ。冷静な状況判断で戦場をコントロール。
 Aquillaの主神アガーツィアの神殿のホープだったが、街をとりまく環境の悪化に伴い、非常時において神殿としてはおおっぴらに承認しかねる行動をとらせねばならないという形式上破門されていた。アガーツィアの御名においてAquillaを守ることを行動規範の第一においている。
PLつかだ

『苦虫』グンディグート:
Gnome CN Wiz/Incantatrix
 ……二つ名、ほんとに『苦虫』だったっけ?
 気難しい化学者とか、多分そんな感じ。低レベルスクロールを湯水のように使うせいか、万年金欠。というか、その『湯水のように』使うワンドやスクロールのおかげでパーティーの行動力がずいぶん底上げされていた。実は若い(その上使い魔が蛙さんなので、肉体的にはかなり丈夫らしい……?)らしいのだが、なぜか一同の認識は『グンディ爺さん』。ノームは年寄りじみて見えるらしい。(実は最初はイリオスの冗談だったらしいのだけど……でも、結局『爺さん』が定着しちゃったんだよねぇ。私の頭の中ではグンディグートはずっと『ノームの頑固な爺さま』でしたよ……)本名をつづめてグンディ呼ばわりされるのはあまりお気に召さなかった模様。そうしてこの人もイリオス同様、すべての始まり――ウジャガトク解放――をやってしまったものの一人なのだった。
 ぼそぼそとつぶやく苦い台詞に非常に味があった。
PLきむら

『生きて還る者』李二剛(りぃ・あるかん)
Human LN(たぶん) モンク系マルチ
 他にも二つ名はあった気が。トゲトゲの生えた(後半は『うまいことドルイドがいたとき』に限られたが)三節棍を打ちまわす『騰勾帝国』の皇帝の密使にして秘密結社五花会の学僧。
 扶桑に攻め込まれた騰勾帝国が『この状況を打開するには如何に』と神に伺いを立てたところ、『扶桑の刀にして神殺しの剣と異名をとる剣が西方に流れている。これを扶桑に渡すな』との答えが得られたため、その剣を探し、保護するためにAquillaにやってきて事件に巻き込まれた。
PL松谷

『人外魚雷』ドン
HalfOrc たぶんCG クラスは今のところBarbarian1/Cleric2/Monte Ranger1/Templar1/BearWarrior1/Tribal Protector2/Weretiger8
なんだか一説によると『種族もクラスもドン』だそうで……
 なんだかいろいろマルチした挙句ライノハイドアーマーをまとい、えらい勢いで吶喊をぶちかまし、どうにも非常識なダメージをたたき出す。
 面倒しいことはあまり好きではなく、一本気で、暴れるのが大好き、やることが時々極端……というか、『熊×目玉レスリング』『ギルシアス滅殺』『月はでているか』等々、いろいろとアレなカードが伝説に残っている。実はちゃんとした論理的で緻密な戦術なはずなのに、どうしてアレな雰囲気になっちゃうんだろうなぁ……
PLみつまっ

『右腕となりし』クラーレ
Human CG ローグ/ソーサラー/バーチューソ……あと何だっけ?
 ……なんかフルネームはもっと華麗だった気が。
 『サー』フレイの知恵袋にして右腕、という触れ込みでホンモノの社交界に売り込むのが夢の、いわゆる『口先から生まれてきた』にーちゃん。その一方で相当の侠気の持ち主で、決めるところは決める名脇役。普段の言動とそのへんのギャップはけっこうなものでした。もうちょっとシティアドベンチャーが多かったらトリックスターぶりのほうも発揮できたろうにと惜しかったりする。
PL代価倒産

『追剥』ピーウィー
Halfling CN(たぶん)クレリック/ローグ/……あと何だっけ、キング・オブ・デザート?
 大道神殿の(生臭)坊主。大道神殿の神官として(?)然るべき連中から然るべきように通行税を取り立てるのが仕事だったのだけど、Aquilla管区で仕事をしていたときに状況がおかしくなってしまい、巻き込まれた。
 なんだか坊主らしからぬ坊主だけど、そのへんが大道神殿の神官らしかったかも。なんだかんだいいつつ情報収集をはじめ、けっこう影で動いていた気が。
PLたっちー

『東洋の魔女』乾(水動)美笛(いぬい(みするぎ)・みてき)
Human LN Samurai/IaiMaster
 別名『壁斬り』とか『辻斬り』とか。フルネームは名乗る機会なかったなぁ。扶桑の蠍一族の暗殺者の家系・乾家に、政略上側室として迎えられた鶴一族の居合遣い・水動家の娘から生まれた妾っ子。成長して後は扶桑の天皇の密偵として働いており『西方に流れた神剣』を探し出して持ち帰るために送り出された。当然二剛とは敵味方の間柄。
 ちんまい身体でありながらすさまじい勢いで走り回るは、背丈より長い太刀を一瞬で抜き放ってで壁やら机やらゴリラやらをまっぷたつにするは。ある意味ミサイルなんであとが続かないのが痛いけど。
PLたきのはら

サブPC

メイ・フェルマール
HalfElf NG Druid
 イリオスの幼馴染らしいドルイドの娘さん。おとなしくて礼儀正しくてまじめな印象が強かったんです。赤馬ガ丘ではお世話になりました。で……ごめんなさい、その後PC一同で押しかけた挙句、砂嵐の眷属との争いに巻き込んで森を焼くような羽目になっちゃいました。
PL神無月まこと

パラディグーム卿
Human LG Paradin/DIABRO Paradin
 ディアブロ世界からAquillaに降り立った聖騎士さま。聖騎士妖法の遣い手。……あんたの奉ずるカミサマはいったいどういう御方ですかとちょっと問い詰めたくなるけど。時折『騎士たるにふさわしからぬどす黒い感情』が己が心中に渦巻くのを深く恥じる真面目なよいお方だったのですが、世界律との折り合いが悪かったようで物語の半ばにしてもといた世界にお帰りになられました。
PLでんこうじ

ニート
SpiritFolk CN レンジャーとモンテ・レンジャーとその他もろもろ。っていうかラ族。
 …………ダンジョン内でストリーキングする人。裸のときのほうがACがいい。クラスはどうも全羅漢というらしく。
 いや、何ですかね、特に何したってわけでもないんですけど。存在そのもののインパクトがすさまじかったです。全羅の道は修羅の道、らしい。
PL代価倒産

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posted by たきのはら at 18:10| Comment(9) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Aquilla第三部

 というわけで、Aquilla第三部目次です。
第三部に入ってからは早かったなぁ……(苦笑)

 現時点では『Aquilla第三部(除ラス1)』って感じですが、最終セッションのあとにはきちんとそれも入れておこうと思っています。

 神婚阻止
 谷母の森へ
 神話的考察
 砂嵐の守護者
 Aquillaの守護神
 祭りの準備
 祭り・陰謀・祭り
 祭りの始末
 砂塵城の戦い
 毒水
 暗殺
 血闘
 砂塵城吶喊その1
 砂塵城吶喊その2
 砂塵城吶喊その2・補遺
 砂塵城吶喊その3
 砂塵城吶喊その4
 砂塵城吶喊その5
 砂塵城吶喊その6
 砂塵城吶喊その7
 砂塵城吶喊その8
 砂塵城吶喊その9
 砂塵城吶喊その9・補遺
 砂塵城吶喊その10

 第三部は『砂嵐編』ってところかな?
 後半、私が気でもふれたような勢いでレポート書きまくったのでえらいことになっていますが、実際のセッションは8回でした。



posted by たきのはら at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | レポート目次(Aquilla) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月14日

砂塵城吶喊その10――2004年5月3日

 そのとき、浦波が静かに光って言葉を発した。
 争いには巻き込まれぬというのか、フレイ。だが私も争いの元であることは知っているだろうに。私をどうするつもりだ。
 流石にフレイの足が止まった。
 
 ここにはいないアルカンと美笛の二人が実は敵同士にあたり、共にこの浦波を巡ってにらみ合っていることは流石にフレイも感づいていないわけではない。言いよどんでいると、浦波がさらに言葉を継いだ。
 決められぬか、フレイ。だが、過日お前が私を選んだように、私もお前を選ぶのかも知れぬ。
 その言葉が終わるや否や、浦波の刀身は眩しい光になって掻き消え、そうしてその光はフレイの腕の中にぐったりと凭れるアリエン姫の身体に吸いこまれていった。

 と同時に、姫の頬に血の気が甦り、姫の目が静かに見開いた。
 フレイ、私はもはやアリエンではなく、浦波でもありません。
 私は浦波にしてアリエン、あなたの剣にしてあなたの妻。あなたが私を呼ぶ名が私の新しい名となるのです。
 驚くフレイの手を取り、姫はほのかに笑んでそう告げたのだった。

 
 こうして砂嵐の復活は阻まれ、浦波は新たな主を、姫は夫を選んだ。
 だが、まだ物語が幸せに終わったわけではない。主を失った途端に悪魔どもが逃げ惑い始めるというような都合のよいことが起こっていない限り、Aquillaは未だ戦場で、この場にいない仲間たちが悪魔軍団と『三枚の翼』を相手取る戦いを強いられているはずだった。

 「帰るぞ、最後の戦場に」
 最後にただひとつ残った『瞬間移動』の呪が紡がれ、一同は砂塵の次元界を後にしたのだった。



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posted by たきのはら at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

砂塵城吶喊その9・補遺――2004年5月3日

 グンディグートは、あの妙な「西からの刺客」、板金鎧で全身を覆われたビホルダーの台詞を思い返していた。
「あの最後の扉を開けてしまったが最後、君たちは神話的空間に入ることになる。君たちの行動が次の神話を作るんだ。かつての英雄たちがそれを為したようにね。君たちにその覚悟はあるかい?」
 …覚悟ねえ。一生分の覚悟なら既に地上で済ませてきたよ。そう呟いて俺たちは神話的空間に入り、「時間の暴君」とやらを叩きのめしたのだった。

 そして現在、俺たちの目の前には、謎の液体のプールに浸かった女性が一人。さて、誰が彼女を助けに行く? 一番頑丈で対応力のありそうな奴?
 …おそらくこれは儀式なんだろうな。俺たちがこの「神話的空間」で取る行動は、単に物理的な意味だけでなく、象徴的な意味でも今後の世界に影響してくるのだろう。
 つまるところ、これは英雄を造るための儀式なのだ。このAquillaという世界、英雄たちが神となる世界において、それは神を造る儀式にも等しい。

 どういう「神」を、どういう「世界」を俺は望む?

 グンディグートは、自分の斜め前に居る、地味だが実用的な鎧を着込んだ男に目をやった。叩き上げの戦士。無口な割に、なぜかいつも皆の中心に居た男。西方修道会入りして修道士としての道を歩み始めてからも、派閥間の争いごとに誰よりも心を痛め、Aquilla全体のことを考えた――。
 そしてグンディグートは、以前から彼に訊いてみたかったことを口にした。
「…なあ、フレイ。俺は思うんだが、アンタの心の中にある法(Law)と正義(Good)は、既に、アンタが居る西方修道会という枠すらも超えつつあるんじゃないのか?」
「…下らない派閥争いは、もう願い下げだ。修道会との縁が切れるならそれでも構わん。」

 どこか吹っ切れた口調だった。オーケー、完璧だ。英雄に、神になるといい。祭り上げられるのがイヤだとか貴方は言ってたが、周りが絶対に貴方を放っとかないよ。



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posted by たきのはら at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

砂塵城吶喊その9――2004年5月3日

 プールを囲む岩壁を叩き壊し、黒ずんだ羊水を流しきってしまうと、あとは『胎盤』となったアリエン姫を救い出すまでだ。
 一斉に足を踏み出しかけ、それから一同はふと顔を見合わせた。

「誰が行く」
「彼女を救出することは……確か、いろいろと曰くがつくのではなかったか」
「……誰が、行く?」

「私はやめておこう」
アルハンドラが静かに言った。
「私はAquillaを守れればそれでいいのだ。その上私は未だに破門の身。これ以上ややこしいことになるのは面白くない」
「フレイ、あんたは『祭り上げられるのはいやだ』と言っていたな。そして、あんたは今や英雄で、その上西方修道会の人間ということになっている。そのあんたが姫を救ったと知れれば……」
「知れてもどうもせんよ」
グンディグートの問いに、フレイは苦々しげに言った。
「街の危機が過ぎれば後は派閥争いか。下らん。祭り上げられるのも争いに巻き込まれるのも御免だ。そんな阿呆には関わらん、修道会との縁が今日限りになっても構わん」
 そうして大またにプールの中に踏みこみ、だらりと垂れ下がった管を引き千切って姫の身体を抱き上げたのだった。
「用は済んだ。帰るぞ」
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砂塵城吶喊その8――2004年5月3日

 通路の果てるところに、求めるものが横たわっていた。
 力場によって蓋をされたプールの宙空にアリエン姫が浮かび、その身体から血管にも似た無数の管が岩壁へと伸びていた。その管が脈動するごとに、姫の身体もどくどくと波打っていた。

 ――訪れるべきは 魔神の胎――
 砂嵐は己をはらむべき子宮をかつての己の胎内に求め、そうして己が妻となるべき女を復活までの己を養う胎盤としたのだと見て取れた。このプールを壊して姫を救い出せば、今だ胎児たる砂嵐はそのまま凋んで滅びるか、少なくとも復活はかなわなくなるはずであった。
 
 そうしてもちろん、そうはさせじと最後の守護者がプールの上に待ち構えていた。
 クロノタイラン。時の暴君。二つの頭と二つの心を持つもの。アケロンに住まう砂嵐の眷属。その翼はアダマンタイトにしていかなる鎧よりも確実に敵の刃をはね返すもの。そして時を操る能力を持つもの。

 その姿をみとめる間もなく、一同は力場の壁に囲まれていた。壁の中には毒霧が充満し、黒い触手がそこここから襲いかかってきていた。
「何時の間に!?」
「俺たちの時を止めたんだろうよ」
壁の端まで辿り着いたグンディグートはそう応えながら『分解』の呪を叩きつけた。
「さて、呪文のありったけを使うつもりでいくからな」

 どうにも分の悪い戦いだった。削りきるにしてもアダマンタイトの羽に遮られて刃が届かない。力場の壁で一網打尽にされては適わないと展開したのも一瞬、はっと気付くと5人それぞれがばらばらに囲まれている。
「なんとまぁ、何度時を止めれば気が済むのやら」
 あまつさえ、やっとの思いで負わせた手傷さえむなしく消えうせているのを認め、グンディグートの声が低く掠れた。
「やはり、これを使うか。奥の手を」
 口の端が、無理に笑ったかたちに引きつった。かと思うと。

「シリウスは奴の前に。フレイは奴の背後に。イリオスは奴の上空に。アルハンドラはフレイの援護に。そして私はイリオスの後ろに。」
 グンディグートの手の中で巻物が光った。『望み』の呪だった。

 狼狽える間もなく、クロノタイランの首を浦波が捕らえていた。

 「流石に打ちどめだ。このくそッたれなプールは力自慢の皆さんで壊してもらうしかないね」
 ほっとしたようにグンディグートは呟いたのだった。



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砂塵城吶喊その7――2004年5月3日

 あとには扉が残るだけだった。

――ああ、折角だから言い置いておくよ。あの扉の向こうにはね、『六の翼』がいる。自分の六枚の翼に準えて、砂嵐は六人のつわものを抱えていてね。『親衛隊長』と『暗殺者』は既に君たちに片付けられてしまって、残りの三人はほらあのなんといったかな、Aquillaとやらを叩き潰しに出向いてる。で、あの扉の向こうにいるのは砂嵐が自分と自分の母胎であり妻である女を守らせるために置いた『守護者』というわけ。
 まぁ、言うだけのことは親切に教えてあげたんだからね、あとは勝手にやってくれ給え。何度も言うようだけど、僕は刃物付の狂人とことを構える気はないんでね。

 鉄鎧ビホルダー(どうも件の幻像の主はやはりビホルダーであったらしいのだ)のよく回る舌が告げたことが正しいとすれば、次の間が最後の決戦場になるのは明らかだった。そうして、そのような部屋への道を隔てる扉になんの仕掛けもないわけがないのだった。

「『印形』の呪だな。扉を開けば発動する」
 見て取ったグンディグートは、面白くもなさそうに一枚の巻物を引っ張り出した。
「易いこと、かかっている呪をきれいさっぱりはがしてしまえばいい」
 呪文の詠唱と共に微かに扉が揺らいだかに見えたが――
「しくじった!」
 ぽん、と情けない音をたてて、扉の回りに明滅していた光が消えた。焦りすぎている。たしかに焦りすぎている。詠唱の途中で舌を噛むなどおよそ考えられなかろうがしくじるときはしくじるのだ。
「何、気にするな。そいつはしくじる呪文だったのさ。失敗したのが扉程度だったのが重畳というものだ。……『開錠』と『開け閉め』はまだ残っているだろう」
 フレイが努めてこともなげに言った。

 開かれた扉からは狂気の呪いが放散されていた。
 「最初の一人を捕らえてしまえば消える呪いだ。私が責任を取ろう。――なに、錬金の道を極めると心を空にすることが適うのでな」
 いよいよ面白くもなさそうにグンディグートが言った。

 扉の向こうには暗い通路がぽっかりと口を開けている。
 一同は微かに頷き合うと、その通路へと歩を進めたのだった。



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砂塵城吶喊その6――2004年5月3日

 もちろんただは通れるわけがない。
 大グモが4匹、待ち構えていたように柱の影から姿を現わした。どうやら積もった塵芥と見えたものは蜘蛛の糸だったらしい。
 なに、たかが蜘蛛。
 しかし、イリオスの射かけた矢が乾いた音を立てて弾かれ、同時に扉の影から蛇体の悪魔、マリリスが湧き出すに及んで、微かな不安が背筋を掠めた。奥の院を守るものがこれだけで済むはずもない。剣を構え直すひまもなく、一同を取り囲む列柱が一斉に動き出した。大理石の肌した巨人が手に手に剣を構え、一斉に襲いかかってきた。
たかが4匹の蜘蛛どころではない。倍を越す敵を相手取らねばならない。しかも虫も大理石の男も今にも刃を毀たんばかりの堅さなのだ。

――今度こそ、しくじったか。
――焦りすぎた。何も考えずに『跳ん』だからな

「焦っている暇なぞなかろう。マリリスは私が片付ける。死ぬことは許さん。もう『癒し』は残っていないものと思え」
 フレイの背後から走り出したアルハンドラの声に応じるようにイリオスが矢を放ち始めた。弾くなら弾いてみろ。射ぬけぬ矢ばかりと思うな。

 フレイは蜘蛛に取り囲まれていた。虫どもの目はフレイではなく、フレイの手の中の浦波に注がれていた。刀を持つ手ばかりを狙ってくる。どうやら連中は魔法のかかった武器を食らうらしい。
「ほう、自分から寄ってくるか。覚悟のいいことだ」
 蜘蛛の吐いた糸から身をかわしながらフレイの振り下ろした浦波は、手元に伸びてきていた蜘蛛の頭をすっぱりと切り飛ばしていた。

 どうやら生き残れそうだ。
 動いている大理石の男は、いつか一体を残すのみになっていた。まさか、ここから状況がかわることはあるまい。どうやら、かたはつきそうだな。
 誰もがそう思った時、奇妙なものがあらわれて、同じ台詞を口にしたのだった。

 奇妙というよりは奇矯なものであった。
 巨大な眼球らしきものだったのだが、その身体は鋼鉄で覆われていた。そうしてその両側にはやはり鋼鉄の腕が伸び、それぞれに剣を握っている。本体らしき巨大な眼球から10の眼柄が伸び、その端に小さな眼球がついているところを見るとビホルダーにも見えるのだが、その小眼も鋼鉄で覆われているとなるとやはり奇矯としか言い様がない。その上、その鋼鉄眼球の後ろにはやはり鋼鉄製の男が腕組をして突っ立っているとなると、もうそれが何者であるか想像のしようもないというものだ。

 幻像だな。
 奇矯な姿の正体の方はともかく、見えるものがなんであるかは流石にグンディグートは見ぬいていた。しかも、どこかからこちらを念視しているな−−あそこか。
 余計なものにこちらの戦い振りを眺められるのはまっぴらだ。すかさず視点に布を被せる。そうこうするうちにフレイの一撃が最後に残った大理石の男も片付ける。

 「済んだか。では、僕の話をきいてもらえるかな」
 奇矯な物体は構わずに話しかけてきた。どうやら、鉄の男の方でなく、目玉のほうが口をきいているようだった。
 「ああ、先に名乗っておこう。僕は『西からの刺客』だ。門のところにいた連中も、道を守っていた『南からの刺客』も、扉の守護者もことごとく君たちは倒してしまった。僕はそもそも砂嵐に頼まれてここに来ただけだし、呼ばれた先で割の合わない戦いはする気がなくてね。だいたい砂嵐を守ってやらねばならない義理もないし。
 で、実は、君たちは僕にとって大変興味深いものを持っているんだ。死者の宿った宝珠の欠片といえば思い当たるかな。それをこっちへ渡してくれれば、僕は何もせずに帰る。この扉の向こうについても説明してやるよ」
 随分勝手な物言いだった。

 「断る」
 言下にシリウスが言い捨てた。
 「……しかしなぁ」
 グンディグートが言葉を濁した。宝珠が興味深いのは彼にとっても同じだった。こんなわけのわからないシロモノに渡す義理はない。そのうえ……
 「いやですよ」
 イリオスが言った。同じ過ちを二度繰り返すのはごめんだった。グンディグートがこっそりと頷く。
 「お前には渡さん。気に食わんからな」
 フレイが重ねて言った。

 「……気でも狂ったのか」
 アルハンドラが眉を顰めて一同を見まわした。
 「我等が守らねばならぬのはAquillaの街、そのために斬らねばならぬのは砂嵐。詰まらぬ意地のために、ここで無用の戦いをするつもりか」
 「言葉を返すようですが、僕が守らねばならないのは陛下の魂と陛下のお身体です」
 シリウスも一歩も退かない構えで言い募る。
 「ここであんな奴に陛下をお渡しするわけにはいきません。戦って、奴を斬ればいいだけです。そのあと砂嵐を斬ればよいのです」

 「……まとまらないようだね」
 鉄の目玉はくすくすと笑った。
 「いや、もういいよ。この場はいいことにしよう。狂人の相手は御免だし、だいたい君たちを相手にするのなら、少なくとも時間は僕らの味方なのだから。それじゃあ。君たちにはもう会わないよ」
 なんともいけ好かない言いぐさを残して、幻像は掻き消えたのだった。


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砂塵城吶喊その5――2004年5月3日

 銀の道が途切れるまでに、もうしばらくを要した。
 一同の目の前には、やはり砂嵐に霞んで巨大な岩山らしきものが横たわっていた。
 行くか、と誰かが言い、待て、とグンディグートが言った。『目』を飛ばして探らせる。
 岩山は巨大な男が仰向けに横たわった姿をしていた。ひょっとしたら、これはかつて砂嵐の身体であったのやもしれぬ。戦いに敗れ、砂嵐の魂は封じられた。魂の抜けた身体はここに倒れ、長い年月のうちにすっかり岩山と化したのだろう。
 『目』は岩山の足元から昇って行き、ちょうど臍にあたる部分が胎内へと続く洞窟となっているのを見出した。洞窟の行き止まりは、女性と胎児の姿が浮き彫りになった一枚の扉になっていた。扉の前には八本の列柱が道をかたどって並び、柱の周囲には長い年月のうちに積もったものか、白々と塵芥が層を成していた。

 「目指すところは多分あそこだ、間違いない」
 『目』が見たものを幻像にして一同の目の前に描き出して見せながら、グンディグートは告げた。
 「行くか、『跳ぶ』か?」
 「跳ぼう。あの岩山の中腹にはろくでもない連中が経巡っていたからな」
 「ろくでもない連中?」
 「嵐巨人が風精メガロドンに跨ってうろついていやがった。奴らは1マイル先からでも血の匂いを嗅ぎつけて寄って来やがる」
 「……跳ぶか」

 一瞬後、一同は扉の前、列柱の前に立っていた。


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砂塵城吶喊その4――2004年5月3日

 門をくぐると、風と砂が一層ひどく荒れ狂っていた。時折砂に混じって岩が飛び過ぎていった。そうして、空間そのものに、はっきりと混沌と悪の属性が宿っていた。
 以前の姿ではないな、とアルハンドラが呟いた。砂嵐は確かに活性化している。
 僕はこの世界を知っています。そうシリウスが告げた。かつて砂嵐の封じられていた宝玉を斬った後、僕が落されたのはこの世界だった。
 確かに、砂嵐はその実体を取り戻し、復活の過程にあるようだった。

 そう、一瞬も早く砂嵐の御座に辿り着き、奴が「この世に生れ落ちる」前に斬らねばならぬ。
 道標の呪文が導いた銀のリボンをたどり、小1時間も飛びつづけただろうか。
 不意に、砂の幕の向こうで風が不穏な音を立てるのを二人のプレイナー・チャンピオンが聞きつけた。巨大な風切り羽が風を打つ音。そして、笛にも似た甲高い叫び声。身構えるうちに砂の向こうにおぼろに姿をあらわしたのは三つ首のルフ鳥だった。グンディグートがそう呼ばなければ、翼の生えた小山だと思ったやも知れぬ。
 砂の向こうから突き出された鉤爪が一行に襲いかかる。『明滅』や『所くらまし』でなんとか爪を擦り抜けながら斬りかかるうちに、おおとりの身体から血飛沫の替わりに何やら衝撃波が漏れ出しているのに気づき、グンディグートは息を呑んだ。−−そうだ、あの砂漠のおおとりは、斬られて死ぬときには血の替わりに衝撃波を叩きつけながら絶命するのではなかったか。
「待て、剣を控えろ!」
 叫びに続いて『眠り』の呪文を唱える。
 おおとりの瞼がゆっくりと降りてゆき、グンディグートの声に一瞬凍りついた一同の上を、はばたきを止めた巨大な翼持つ影は静かに流れ下っていった。そうして、やがて砂の幕の向こうにその気配さえも掻き消えていったのだった。



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砂塵城吶喊その3――2004年5月3日

もはや寸秒たりとも惜しい。砂嵐の大門の姿がまだ目の奥に新しいうちに。
 然るべき強化呪文を然るべきように唱え終わったかと思うや、一同は『砂嵐の大門』の手前に浮かんでいた。叩きつける風と砂に喉と鼻が瞬時に押しふさがれる。慌てて顔に布を巻きつける。
 俺たちは、焦りすぎているのやも知れぬ。
 不穏な苛立ちが微かに背筋で蠢いた。が、もう、戻れぬ。
 門に近づくにつれ、風は弱まった。伸ばした手の先が霞むほどの砂の幕もいくぶん薄くなっている。皮肉なことに、巨大な門が一同にとって風除けとなっているのだった。

 門扉は大きく開いていたが、その奥はただ茫々と砂嵐が吹き荒れているだけである。あの奥は砂嵐の次元界なのか。
 踏みこもうとして、ふと目を上にやれば、門のなかほどに張りだしたバルコニーの上に、黒い夢魔に跨った七体の騎馬武者がずらりと並んでいる。曲刀を両手に構えた砂漠の民であった。ただは通さぬということらしい。なに、打ち払うまで。
 そう思った瞬間、上から何やら解呪の力が落ちかかってきた。然るべきように唱えたはずの呪文が次々と無効化されてゆく。続いて骨に通るような冷気。ナイトウィングが上空の砂の中に潜んでいる。――なに、どれもこれも打ち払うまで。イリオスの矢が疾風を裂いて飛んだ。瞬く間に目の前の一騎が落ちた。死の騎士どもから噴き出す地獄の業火とナイトウィングの解呪の力とを凌ぎ、邪魔者を片付けるのにおよそ20秒。

――だいぶ、呪文を剥がされたな
――なに、これぐらいは仕掛けて来るものだろうよ

そうして一同は砂嵐の次元界へと足を踏み入れたのだった。



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砂塵城吶喊その2・補遺――2004年5月3日

 「砂塵城の物語については様々の教会や様々の地方に様々の逸話が残されている。互に相矛盾した、これらの逸話の中に、知恵ある者は真実の一片を見てとることができるであろう」

(アガーツィア神殿の学僧、初心の僧侶達に向いて為せる講話)
 皆の衆よ、これは去んぬる頃、事多かった程のことじゃ。
 そのころ「かさは」の大師と言っぱ、「あくいら」の街に並びもない高徳の御坊でおじゃった。
 この門弟に「あるはんどら」という者がござった。これは希代の信心者であったが、不図したことから大師の勘気を被って、神殿をば打ち払われたと申す。
 したが、「かさは」の大師も「あるはんどら」は一かどの若者よと兼てより思うておったによって、なじかは心底憎かろう。されば時折、西の沙漠にあかあかと日の入る頃に、「あるはんどら」が神殿の窓枠の外に立ちなずんで独り言をば言うと、師の御坊もそれを聞くともなしに聞いて言葉を返すことは、まず一度や二度ではおざらなんだと申す。
 さて皆の衆、アクイラに開闢以来の災が来て、空は悉皆黒雲に覆われ、雨のごとく砂が降ったときのことじゃ。「かさは」の大師はすでに世を去って久しい。たれに工夫を問えばよかろうと、弟子どものうち騒いだも道理じゃ。このおり、神殿のさる高弟の胸に浮かんだは、かねて破門になった「あるはんどら」のことじゃ。おお、そうじゃ。かくてこの者の駆け走ったさまは、沙漠の鷲よりも一段と速かったと申す。念無う「あるはんどら」のもとに着きは着いたが、一帯、家は焼ける、荷車は覆る、無傷の建物は一つもおざない。そこでこの者は、ぐるりの焼跡の中から窓枠を拾い、これをば間に置いて独り言を言うたと申す。
 「おお、同信の衆はみな、生きた心地もおざない。もし『あるはんどら』の大兄にして、今の神殿におわしたらば、その思案いかにあったろうか」
 「あるはんどら」は言うたと申す。
 「もしその者にして、今の神殿に在ったらば、皆を連れて一時『あくいら』の街をば離れたろうず」
 それを聞いて神殿の高弟は、街は焼けようとも再び建とうず、人ひとたび死しては再び蘇ること難いと大悟して、皆を連れて街をば離れたと申すことじゃ。

 皆の衆よ、よくわがいうところを聞きたまえ。ここな物語にいう窓枠とは、木でつくられたる、まことの窓枠のことではおざない。枠というのは人の心に枷をば嵌めるもの、心の分け隔てを言うものと知るべきじゃ。
 己の思案では及びかねる大事に会うたときは、教会の外にも知恵を求めることの大切なるを、物語は諭してござるのじゃ皆の衆。深く御仁愛、深く御哀憐、すぐれて貴くましますアガーツィア大神の道に沿わんずる者は、ゆめ、この玄義を離れてはなるまじいことじゃ。


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砂塵城吶喊その2――2004年5月3日

 砂色の空の下、冒険者たちの足はいつのまにか「山形」の酒場に向かっていた。
 半分砂に埋まった「山形」の前では、ひっくり返した酒樽に腰掛けたオヤジが酒甕から砂混じりの酒を柄杓であおりながら、据わった目で周囲を睨んでいた。その後ろで、一度は吹きつける砂交じりの風に真っ二つに折れたものを(たぶんドンあたりが力任せにやらかしたものであろう)荒っぽく修繕した旗ざおに、馴染みの旗が千切れそうになりながらもばたついていた。「旅人の宿・山形・千客万来」この世界中のありとあらゆる言語、それどころか上はセレスティアルから下はアビッサルまでを使用して書き記された言葉は、砂混じりの風の中にも読み取れた。

「何しに来やがった」
 オヤジは、酒に血走った目で集まってきた冒険者たちをねめつけた。
「俺にとってはすべてはこっから始まったんだが、てめえらはここですべてを終わりにしやがるつもりか」
 ……そんなはずはなかった。
 終わりを選択するには、その場に集まった面々は――あまりにも運命的だった。
 プレイナー・チャンピオンが二人(フレイとシリウス)。退魔師アルハンドラ。そうして――射手イリオスと錬金の徒グンディグート。すべてを始めてしまった男たち。今となってはずっと昔にも思えるある日、太守の墓所にてウジャガトクの封印を解き、『元凶』を解き放ってしまった場にいた、すべての始まりを知っている男たち。

 終わりにはしない。砂塵城に殴り込みをかける。そうして、諸悪の根源を斬る。
 そう、彼らは言ったのだった。

「陛下が今、どのような状態でいらっしゃるのか、僕は知らない。しかし、陛下をあのような身の上においやった元凶、責任を取らせるべき相手が誰であるのかは知っている。奴に――責任を取らせましょう」
 剣を研ぎながらシリウスが静かに言った。
 その傍に駆けよって、ただひとり生き残った『墓守の一族』であるタラは泣き崩れた。私には陛下をお救いすることはかないませんでした。私の至らなかったために、陛下はいまでは砂嵐の弄りものに落とされておいでです。
 シリウスは言った。あきらめることはありません、陛下をお救いする手立てが失われたとは、まだ誰にも決められぬことではありませんか。手段はあるはずです。ならばそれを捜し出すまでです。

 砂塵城へ向かうと決めたアルハンドラに、アガーツィア神殿の僧が駆けよって問うた。カリフは『私が死んだとしても、もう甦らせるな』と告げておられた。あなたを後継にと目しておられたやもしれぬ。どうなさる。
 私は砂塵城へ行く。これはきまったことだ。これが私の使命なのだ。
 そう、アルハンドラは応えた。あとのことはお前たち次第。この街に留まるのが危険と思うなら逃げるがいい、私は砂塵城へ行く。それだけだ、と。

そうこうするうちに、さらに砂嵐は強く吹きすさび、天空にぎらぎらと輝いていた砂塵城の大門も砂に霞んで見えなくなってしまった。
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砂塵城吶喊その1――2004年5月3日

 大道神殿でダイソンと美春が斬られ、ウジャガトクのフィラクタリを己が手に取り返さんとする砂嵐の目論みが打ち破られたとき。
 砂嵐から見放されたウジャガトクの嘆きの声が響き渡るのと同時に、Aquillaの南、太守の苑から爆発音とも崩落音ともつかぬ大音響が轟き渡った。敵と財宝の眠る場所として馴染み深かった−−そうして砂嵐の次元界への入口でもあった地下墳墓が内部から膨れ上がり、破裂するのを見張り塔からはるかに目にしたものもあったという。そのものの言に拠れば、崩れた墓所からわきあがるように見を屈めた巨大な胎児の姿が現れ、その背中には確かに6枚の翼がたたまれていた。
 誰も知らぬことだが、これは砂嵐の巫女にしてプロキシ、ヘンウェンが、フレイ一行がかつてその一角(青竜)を崩した「守護獣」の陣をことごとく打ち破り、封じられていた砂嵐をこの世に再び引き出した姿だったのだ。砂嵐は無力な胎児の姿で封じられていた。完全な力を取り戻すには己の次元界の奥深くに篭り、再度生まれねばならぬのだった。

 しかし、胎児の姿とはいえ、神は確かに復活を開始したのだった。
 墓所大崩壊の砂煙が収まった後、そこには積乱雲の姿にも似た塔が聳えていた。それは、確かに砂塵城そのものだった。そうして、城には光り輝く大門が、大きく門扉を開け放ってその主を迎え入れようとしていた。六枚翼の胎児がその門をくぐると、Aquillaを取り巻いていたDemon軍団の間から大地をどよもすような耳障りな喚声が沸きあがり、同時に砂塵城が空いっぱいに広がった。
 今や、はっきりと見える「かたち」は砂塵城の門だけであった。あとは、空を、いや、空間をすべて砂嵐が覆い尽くしていた。砂煙が空を覆い、叩きつける風ははっきりと悪意に満ちたものとなっていた。もはや人の子のためのものでなくなった空からは、際限なく砂が降り注ぎ、Aquiilaの街を埋め尽くそうとしていた。

 この世の終わりとして、伝説に語られる姿にも似た光景だった。
 いや、Aquillaは今や、後に伝説として語られるであろう時間の只中にあったのだった。


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血闘――2003年12月20日

 そうして全員折り良く大道神殿門前に到着。内陣のすぐ外にタラとダイソンが身構えているのが見える。だが、敵はそれだけではない。一部の者にしか見えないが、内陣の屋根の上にはinvisible化したババウが3匹、ジャリリスが2匹、そうしてケルベズー。

 カーウィンがinvisibleな相手に一瞬で倒されるものの一瞬遅れて美笛がダイソンを斬りとばす。……が、次の瞬間今度は当の美笛がジャリリスにはたかれてHPマイナス状態に。
 お互いかつかつの削りあいになったものの、浦波を抜いて本気モードを大発動したフレイがどうにかケルベズーの首を刎ね、ジャリリス1匹の背骨を叩き折り、途中から美笛もCureしてもらって再参戦して、(何しろ死に掛けた時にまだ居合が一発残っていたのだ。このまま死体にされておかれたのでは死んでも死にきれない)なんとか残りのジャリリスも倒す。ババウはかなわないと見てTeleportで逃げ出すが、クラーレにDemensional Anchorを叩きこまれているタラは逃げられない。
「墓守の一族の心願、今こそ果たさせてもらう!」
「それはこちらの台詞、あのときの裏切り、そうして赤馬ガ丘で装備もろともこなごなにされたこのクラーレの一世一代の私怨、思い知れ!」
……てなもんで。

 とはいえ、逃げられないものは逃げられないのだ。焦るタラに一太刀浴びせようと美笛が駆け寄った瞬間、ピーウィーが懐からフィラクタリを取り出して叫ぶ。
「ウジャガトク公はこの中にいらっしゃる。そうして砂嵐を恨んでおいでだぞ!それは我らだけではない、御身らと同じくウジャガトク公に仕えるシリウス卿もその目で見、その耳で聞いた言葉ぞ!」
「え……!?」
 一瞬、タラの剣が下がりかける。ならばもはや斬るには及ばない。斬りかけた刀でdisarm。命中。タラのバスタードソードが床に落ちる。
「墓守の一族というならシリウス卿もご存知であろう!」
「シリウス卿……ああ、四天王の一人だ……」
(うそつけ、四天王って、ミウス卿とか4人揃ってたんじゃないかとか思ったが、そしたらきっとシリウスは番外番だったのだろう)
「シリウス卿は砂嵐の陰謀を知り、そしてウジャガトク公が砂嵐に裏切られ、それを恨み、奴と手を結ぶという過ちを犯したことを悔いていることを知って、我らと行動を共にしておられるぞ!御身らも砂嵐に騙されたのだ!!」
……ピーウィーがBluffで競り勝ったこともあって、タラ、すっかり戦意喪失。

「わかった……しかし、ではダイソンはどうなる?」
「騙されていたとわかった以上はなんとかしてやりたいが……知っての通り、今我々には甦りのわざを行える者がいなくなっているのだ。しかし、甦りがかなうまで、亡骸が傷まないようにしてやるくらいはできよう……我らとて今ははそれが精一杯なのだ」
 と、話がまとまりかけた瞬間、神殿内の外と中から涌き出るかのように(かたっぽはninjya spyのhide in plain sightで隠れており、もう一人はdemension doorで出てきていた、らしい)二つの人影が一行に殺到、タラに襲いかかる。なんと美笛の長姉美春とその『影』美秋であった!この二人は美秋の高度なhide技能を生かしていきなり相手をflankingした上鬼のようなsneak attackを叩きこむという暗殺剣を得意としており――つまり西方修道会の下手人はどう見てもこの二人らしいのだが――
 
 「春ねえ、血迷うたか!!」
 いいざま、美笛の居合が美春に炸裂。いきなり美笛の脇に出現してそんなことする方が悪いのだ。反射的に斬ってしまう(<血迷ってんの、どっちだかなぁ)
 しかしそれを耐えた美春、ざっと一行に目を走らせるや、「違う、この女ではない!」叫びざま、さっきフィラクタリを出して見せたピーウィーに襲いかかる。何故かその手から急に刀が落ちた、と思うや。
 脇差の一閃。血飛沫。だが顔色を変えたのは美春のほうだった。
 「俺には不意打ちは効かんわ。坊主と思って舐めるなぁ!?」かすれ声で嘲るピーウィー。そこへどうやら死なずに済んでいた(実はジャリリス戦でHP実に2まで削られてた。今回すんげえかつかつだったですよ、マジで)フレイが飛び込み、浦波を一閃するや美春の首が飛ぶ。

 ……と、その首のない死骸から、霊体と化したマリリスが。そいつはあざ笑うように、
「ウジャガトクもよくよく運のない奴……」
と言い残すと空気に溶けるように消えていった。そう言えば狂って倒された李鞭撻の死体からもババウが数体沸いて消えたのだった。
 
 後には呆然とした美秋が残される。
 「美春ねえさま……操られて……?」
 その胸倉をつかんで、美笛は小さな声で
 「だいたい目の前に浦波があるというのに、なぜ!?」
と問いただすと、なんでも美春は急に、浦波を取り返すにはあの宝玉を手に入れることが第一と主張し始めたのだという。しかも、美秋は今までずっと美春の影として動き、すべてを美春に任せていたためおかしいとも何も思わなかったのだとか。というわけですっかり茫然自失している。――なんということ、こんな頼りにならないねえさまだったとは!

 と、そのとき、ウジャガトクのフィラクタリから、とてもとても悲しそうな呻き声が長く尾を引いて響き、そのあとフィラクタリは心なしか軽くなったように思われた。また、これはその時点では知り得ないことなのだが、時を同じくして、Aquillaの南、太守の墓所がら爆発音とも崩落音ともつかない大音響が轟きわたったのだという。すなわち、手の者をいくら送りこんでもウジャガトクの身柄を己の陣営に持ち帰ることができないと知った砂嵐はウジャガトクを諦め、そして彼に力を与えることもやめた、それはちょうどその瞬間だったのだ。


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暗殺――2003年12月20日

 シェーラ軍曹の幕舎に着いた所で、美冬ねえ様は「それでは私は他のねえ様たちに顛末を話してくるから」と立ち去り、フレイ一行の4人だけがシェーラ軍曹と面会。顔を見せるや否や、軍曹、
「助かった、全員……いや、アルカンが居ないのか。実は大変なことになっている」
と切り出す。なんでもたった今知らせがあって、アガーツィア神殿のカリフ、カサハ卿が暗殺されたという。しかも同時にそこのNo.2たるファスニ師も暗殺されているため、Raise Deadを使える人間がいなくなってしまったらしい。

 囲まれ、補給の道を絶たれた要塞を落すのに……と、シェーラは苦い顔で切り出す。
まず相手方の癒し手から倒しておいて、水に毒を入れるというのは随分効果的な戦術ではないか。その上今の敵はDemonだ。神官たちが減るというのは即ち対Demon・対Undead要員が減るということだ。その上、神官が居なくなれば奴らは我ら側の死者をUndead化し、我等に向かわせるだろう。奴らはきっとそれを考えている。高位の神官から殺しているというのは十分その疑念を裏書するのではないか。

 『癒し手の身に気をつけろ』とはこのことか!というわけで、西方修道会・東方旅団・そうしてアルハンドラのそれぞれの状態を確かめ、ついでにアガーツィア神殿のトップが倒れたため、うっかりすると神殿からの情報が途絶しかねないアルハンドラに情報を伝えるために全員が一時分散する。ちなみに、カサハ卿とファスニ師が暗殺された経緯(斬られたか、毒殺か等)は今のところわかっていない。

まず西方修道会に向かったフレイ。

・殺されたのは5人。11Lvクレリックがひとりと10Lvクレリックが2人(つまり10Lv以上のクレリック全員だったのだが)斬られ、(運悪く)その場に駆けつけ得たHoly Smitesの2人、バスカヴィル卿とイーニン卿も殺されたという。
・クレリック3人は「斬られて」いた。傷を見るとすさまじいSneak attackの痕が見て取れる。バスカヴィル・イーニンの二人に僅かに遅れたために命拾いしたガーシュウィン卿(Holy Smitesのメンバーの一人)がちらりと見たところ、3人のクレリックを切ったのは、『(フレイと行動を共にしている小娘が遣っているのと同じ)特徴的な反身の長剣を遣う東方の女』だったという(もちろんDisguiseしている可能性は十分にあるのだけれど、とカーウィン卿はいい足してくれてはいたのだが)。
・一方、バスカヴィル卿とイーニン卿の傷は無数の爪痕で、そうして彼らの死体はなにやら赤い粘液にまみれていた。彼らは魔界の暗殺者、ババウとケルベズーの手にかかったのやもしれぬ、とは、同席した騎士団長カルヴェイン卿の言。

次に東方旅団に向かったクラーレ

・かつては城壁の外にキャンプを設営していた旅団も、今ではさすがに城内に避難している……はずが、行って見ればキャンプはすっかりばらばらになっており、東方人たちが壊れたポールなどを片付けている。そうして、キャンプの中央には一頭のサル……ならぬ桂花老が肩を落として立っている。その傍に立つ二大老の姿からして、どうやら東方旅団の中枢は生き延びたらしい。
・「若い者ばかりが死んで、年寄りが生き延びるというのは悲しいことだ。だが、襲って来たのが二剛だったら死んでいたのはこの老骨だったろうな」
 桂花老指差す先には李鞭撻の死骸が。先ほど鞭撻が何を思ったか急に桂花老に打ちかかってきて、手加減をしていたら桂花老のほうがやられてしまいそうだったため、仕方なく『奥の手(巨大サルになって周囲に動いているものがなくなるまで殴りまくる)』を遣ったらしい。ちなみに東方旅団の高位の癒し手というのがまさに桂花老だったもよう。
・クラーレはAquilla市内で進行しているらしき癒し手殺しについて警告し、身を労え、できれば大道神殿にでも身をよせるように、といってキャンプ地を後にする。

そして山形に伝言に行った美笛

・とりあえずアルハンドラは無事。アガーツィア神殿での凶事を伝え、その場に居る人たちにアルハンドラの身の安全に十分に注意するように頼む。
・アルハンドラはいいのだが、バトルディガーズのアタマ、レッドディガーが狼狽した様子でうろうろしているのに行き逢う。聞けば、パーティーのクレリックたるブルーディガーと、今まで隠しておいた6人目の仲間、シャドウディガー(ごめん、思わず噴き出した)が行方不明だという。シャドウはどうもローグだかアサシンだか、そういうことを生業にしていたらしい。
・それはそうと、本当ならそこに逗留しているはずのねえ様達が4人とも姿が見えない。……なんだか気になる……と思いながら山形を後にして待ち合わせ場所の幕舎へ。

最後に大道神殿を確認に行ったピーウィー

・行く。いきなり神殿は血の海。サーギュストももちろん斬られている。
・狼狽するも、内陣のフィラクタリ(かつて砂嵐が封じられていた宝玉。今はリッチ化したウジャガトクが封じられており、大道神殿の奥で聖水漬けになっていたアレ)のことを思いだし、内陣に転がり込むとそこにはなんとタラとダイソンがいて宝玉を取ろうとしているではないか!
・ピーウィー、間一髪宝玉を(それを手にしたダイソンの真正面から)PickPocket。ダイソンなにやらあやかしい呪文を唱え、途端にピーウィーの目が今にももげ落ちそうに痛み出すが、なんとか耐えてそのままdimension doorで幕舎へへ。

 大当たりを引いたのはどうやらピーウィーだったらしい。ともあれ、連中を放っておくわけにはいかない。ピーウィー、事情を手短にシェーラ軍曹に説明すると、今度はすぐさま修道会のフレイにSending。「タラとダイソンが神官たちを斬った上ウジャガトクのフィラクタリを奪おうとしているのを間一髪ひったくってきた。これから改めて奴らをぶん殴りに大道神殿に取って返す。すぐ準備してくれ」。
 そして丁度幕舎に戻ってきていた美笛を抱えてフレイのところにTeleport。一瞬間に合わなかったクラーレもシェーラ軍曹から事情を聞くと、こちらはそのまま大道神殿に向かう。一方、Sendingのメッセージを受け取ったフレイも、わかった、すぐ行くと答える。Holy Smitesも助力を申し出るが、とりあえず身の軽いカーウィン卿を抱えてWinged Shield起動。宙に舞い上がったところでカーウィン卿、フレイにShield Otherを申し出る……


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posted by たきのはら at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

毒水――2003年12月20日

 砂塵城からフレイたちが帰還して、丸一日たった10月5日の朝のことである。

 攻城戦が本格化してから、ほぼ10日ほど。
 秋季節最終日に南門の大攻勢を出鼻を挫くように撃退したのが効を奏したのか、砂嵐の包囲軍はここのところ表だった動きを見せず、何かを待ち受けてでもいるかのように、ただAquillaの街を取り囲んでいる。
 砂混じりの風は相変わらず強く、昼間でさえ砂に遮られて太陽の光は見えず、カナートから涌き出るオアシスであったはずの取水口にも砂避けの天幕が被せられている。街の様子はあいかわらず緊迫している。

 今朝あたりから急に街中の医者や聖職者のところに病人が担ぎこまれ始めた、という情報を掴んだピーウィー、急いで山形で動ける仲間(今回はフレイ、クラーレ、美笛の三人が参加。他のPCは全員山形で休養中という扱いに)を募り、調べたところ、

・病状は総じて目に白い膜がかかり、筋力が徐々に低下していくというもの。
・Blinding Sicknessとして知られるもので、汚れた水を飲むことで発症、潜伏期間は1d3日で、筋力低下が一定以上進むと失明する。
・感染経路は汚染水の経口摂取のみ。ただし口から汚水を取りこむと罹るので、Water Breathingを使って汚染水に潜ると罹る
・「汚れた水によって罹る」としか知られていないので、水がどのように汚染されたか(ネヅミ、細菌、毒、泥……?)はわからない

ということが判明。最後のがわかんないと的確な手段が講じられないじゃないかなどと不満に思うのは現代人の悪い癖らしい。さらに調べると、

・病人は街の下町部分に集中して発生している。
・街の水源となる取水口は3つあるが、汚染されているのはそのうちのひとつ、庶民層が利用しているものだけに限られている
・貴族が使用している取水口や兵士たちが使用している取水口はどうやら無事らしく、そのあたりからは病人は発生していない

 ということがわかる。どうやら街の中央の井戸に毒を投げ込んだ奴がいるらしい!ということで、「この事件を根源から解明するには如何に」とDivination。水の毒を取り除くだけではいたちごっこになりそうだから、というのでちょっと踏みこんだ問いにしてみたのだが、踏み込みすぎたらしく、返答は「癒し手の身に気をつけよ」というもの。それはいったいどういうことだ???

 答えがあまりに抽象的なのでよくわからない。それよりとりあえずやっぱり水だ。
……というので、そこに居た動ける面子で地下水路を探索することにする。フレイが「下水道のネヅミ退治(どうでもいいけど下水道ではないんじゃぁ……)」に行く、というと、美笛の姉一同が(親切にも)「私達もご一緒しましょう」と腰を上げる。もちろん魔剣の持ち主が何かヤバそうなことに首を突っ込むのであれば、何かあった時に剣を保護するためについていくというのが理由なのだが。しかし人数が増えすぎて動きがとりにくくなることetc(具体的には経験値が下がること……)を危惧したピーウィーがその申し出を断り、それでもやはり4人ではちと不安なのでSyugenjyaの美冬ひとりについてきてもらうことに。

 他の面子(とりあえず今回はお休みしてるはずのPC)をそれぞれ、カナートの管理者エィリーノア(と、そして現在では実質的にこっちが管理をしていそうな)アガーツィア神殿に伝令役として走らせ、水路に潜る旨を告げておいたうえで5人で取水口へ。
 取水口を守る衛兵のいうことには、不審なことが起こった様子はないのだが、ということ。まぁ、今の敵のレベルからすれば衛兵ごときに気付かれるようなヘマは最初からしようはずもなし。
 というわけで、とりあえず水のサンプルをグンディに届くように託しておいて、衛兵の方はクラーレの口八丁で誤魔化して水路内に侵入。

 すると。
 いくらも探さないうちに目の前にアティアグx3が出現。斬。
 斬ったはいいけどこんなでかいものどうやって始末しよう、こんなもん衛兵に見せたら士気ががた落ちだし、と思案投げ首していると、美冬が
「片付ければいいんでしょう。わたしが処分します」
と言い放ち……Fire Wallを出現させて燃してしまった。たしかに確実な処分ではある。

 その後、アティアグの足跡や触手の跡を調べると、不思議なことに彼らが「外からやってきた」ような気配は一切ない。足跡は彼らが固まって出現した周辺にあるだけで、その先へ移動したり、そこまで移動して来たりした痕跡がない。何らかの手段で送りこまれたのか……?と首をかしげつつ、このあとさらに水路の探索を続けることの意味のありやなしや」とAugeryで問うと「意味あり」との答え。というわけでGo。再度アティアグx2。斬。

 そのあとは何もいなかったので、これはやっぱりシェーラ軍曹に直談判して、腕利きにパーティー組ませて水路を定期的に見まわらせるよう頼もう、ついでに裏切りもの(そういえば、傭兵舞台に砂嵐の陣営に通じる裏切り者がいるということが前回Communeでわかっている−−そして対処してない−−のである)のあぶり出しとかも頼もう、ということになり、全員してシェーラ軍曹の詰めている幕舎に向かう。




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posted by たきのはら at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | Aquilla血風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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